空港日誌
「羽田空港〜北ウイング出会いの広場〜」
(羽田に着陸したYS−11。
(エンジン音の停止、シートベルトを外す音、乗客達のざわめく声)
スチュワーデス「(アナウンスで)おしらせいたします、本機はただいま羽田空港に到着いたしました。本日はエアーニッポン、大島発羽田行き016便をご利用いただきましてまことにありがとうございました。又のご利用を・・・」
淑子「・・・ねえ! ちょっとマサヒコさん、待ってってば! 一緒に降りようよねえ!・・・ほんとにもう、こんなに荷物があるんだから、少しくらい持ってってくれたっていいじゃないかい・・・」
雅彦「じゃあね、おばあ・・・トシコさん。お孫さんによろしくね!」
淑子「ちょっと待ってったら・・・!」
雅彦「(スチュワーデスに)どうもありがとうございました・・・すみません、ご迷惑かけちゃって・・・」
スチュワーデス「いいえ・・・ところで、お連れ様がお呼びのようですが」
雅彦「え・・・いえっ、違うんです・・・たまたま、隣になっちゃっただけなんですよ」
雅彦N「時計は6時になろうとしていた。日の傾いた羽田空港に降り、ターミナル行きのリムジンに乗り込んだ俺は、わざと人の混んでいる中へともぐり込んだ。そして、近くに淑子さん・・・あの老婆がやってこないのを見て、どうにか落ち着いた気分になったのだ。やった、ようやく解放された・・・え、冷たい? お年寄りは大切にしないと・・・だって? (苦笑)あのね、俺がこのフライトでどんな目にあってきたか知ったら、いえなくなると思うよ・・・そんなこと」
(YSのエンジン音)
淑子「・・・てば、・・・ねえってば、マサヒコさん!」
雅彦「ふぁ・・・は、はい? どうかしましたか・・・?」
淑子「あ、やっと起きたよ・・・ほら! 降りる支度をしとかないと」
雅彦「え・・・は、あ、着きましたか? 羽田。すいません・・・って、ちょっとお婆ちゃん! まだ海の上じゃないですか・・・」
淑子「やだねえ、あたしのことはトシコって呼んでくれって言ってるだろ? 『お婆ちゃん』なんて年寄り臭くて・・・だって、もうそろそろ着陸するんでしょ? ほら、この時刻表に・・・」
雅彦「・・・あのね、それじゃ・・・トシコさん。時刻表ってそれ・・・」
淑子「うわああ、やっぱり照れるもんだねぇ! 新婚以来だよ『トシコさん』なんて。うふふ・・・」
雅彦「・・・ですから、俺の話を聞いてくださいよ!」
淑子「あ、そうだっけね。ほら、時刻表にあるでしょ? 到着時刻って・・・」
雅彦「・・・これはですね、予定なんですよ。ほら、天気悪かったから出発が20分遅れちゃったでしょ? だから、到着も20分遅れになるんですよ」
淑子「・・・あ、そうだったね! やだねえアタシったら、すっかり忘れてたよ・・・。ごめんなさいね、眠ってるのを起こしちゃって」
雅彦「いえいえ。じゃ、これで・・・」
淑子「ねえマサヒコさん、せっかく目が醒めたんだから・・・お話ししようよ! マサヒコさんって確か、東京にお見合いに行くんだったっけ?」
雅彦「お、お見合い・・・同窓会ですって、大学の。さっきも言ったじゃないですか」
淑子「そうだったけね・・・同窓会と。じゃあ、楽しみだろうねえ・・・私も、覚えがあるからねえ」
雅彦「ええ、そうですね。悪友ばっかりですけど、久しぶりですし・・・」
淑子「・・・私はさ、孫がね東京にいるんだよ。私がいうのも何だけど、かわいいお婆ちゃん思いの子でねぇ・・・今は東京の学校に通ってるんだけど、いっぺん遊びに来いって飛行機の券を送ってくれてね・・・嬉しいじゃないか。ほんとに・・・」
雅彦「ふうん、いいお孫さんなんですね・・・でも、さっきも聞きましたよ。その話」
淑子「あら、そうだったかい? 年取ると、物忘れがひどくなっちゃうものだからねえ・・・おや、あっちでシチュワーデスさんが何か配ってるようだけど。マサヒコさん、何だいあれは?」
雅彦「え・・・あ、あれはキャンディーですよ。機内サービスですね」
淑子「サービス、じゃタダなんだね。うれしいね・・・ちょっと、シチュワーデスさん、こっちこっち!」
雅彦「ちょっとトシコさん・・・! 順番で来ますから、ちょっと待ってて・・・」
淑子「だって・・・あんな小さなカゴに入ってるだけじゃないの。早くもらわなきゃ無くなっちゃうかもしれないよ・・・」
雅彦「大丈夫ですよ、大丈夫・・・ですから、そんな大声出さないで」
淑子「そうかい・・・マサヒコさんが言うなら、おとなしく待ってようかね・・・ねえマサヒコさん、この背もたれはどうやって倒すんだい?」
雅彦「背もたれ・・・ああ、シートですね。肘掛けの所にレバーがありますから、それを引っぱりながら・・・」
淑子「ああなるほど、こうすればいいんだね。うんっと・・・あ、倒れた倒れた! それなら、めいっぱい倒しちゃかおうかね、と・・・」
雅彦「はいどうぞ、お好きなだけ倒して・・・あ、来ましたよ。キャンディーが」
スチュワーデス「・・・お待たせしました。お好きなのをどうぞ」
淑子「あ、待ってたんだよ。これ、もらっちゃっていいのかい?」
スチュワーデス「ええ。どうぞお取りください」
淑子「そうかいそうかい、ありがとう。じゃ、遠慮なくと・・・そうだ、マサヒコさんの分も一緒に取ってあげるからね。持って帰って孫にもあげないといけないし・・・うぅん、片手じゃアレだねぇ。両手でいいかい?」
雅彦「ちょ・・・ちょっと! 1個だけですよ。1個だけ!」
淑子「えっ、そうなのかい?・・・そんなことはないでしょう。ね、シチュワーデスさん?・・・ほら、マサヒコさんの分だよ」
雅彦「あ、どうも・・・ってちょっと、こんなにいりませんってば・・・(スチュワーデスに)すみません、お返ししますから」
淑子「なんだい、遠慮しなくてもいいのにね・・・じゃ、私だけもらっちゃうよ・・・あとこれは、孫の分と。そうだ、近所のみんなにも持って帰ってあげようかね?」
雅彦「も、もういいですよそんなに・・・! (スチュワーデスに)すみませんでした、もう結構ですから・・・早く逃げてください」
淑子「あら・・・行っちゃったよ。別に1個だけって決まってるわけでもないんだろ?」
雅彦「まあ、そうなんですけど・・・ですが・・・」
淑子「マサヒコさん!」
雅彦「はっ、はい!」
淑子「着いたよ! ほら下、陸地が見えるだろ?・・・さてと、降りる準備をしなくちゃね」
雅彦「あ・・・と、トシコさん」
淑子「はーい?・・・やっぱり照れるもんだねぇ」
雅彦「いやあの、まだ、大丈夫ですよ。今、千葉の南端なんです・・・まだ羽田までは時間がありますから・・・」
淑子「千葉? そうかい、千葉経由ね・・・それじゃどっかで停まるんだ、この飛行機?」
雅彦「そんな・・・電車じゃないんですから、停まるわけ・・・」
淑子「だったら、まっすぐ羽田に向かって飛んだらいいのにねえ。なんでこんな寄り道なんかするんだい?」
雅彦「いや・・・ですからね、そういうルートを飛ぶように決まってるんですよ・・・とにかく! 着陸するのにはまだ時間がありますから、ほら・・・荷物はまだ椅子の下に置いておいていいですから・・・ねえ」
淑子「ほんとに・・・だいじょうぶかい?」
雅彦「大丈夫ですよっ・・・ほら、あそこの天井に『シートベルトをおしめください』ってランプがあるでしょ? あれがついたら着陸態勢なんです・・・まだまだその先ですから」
淑子「そうかい、そんなら・・・どっこいしょと。・・・マサヒコさん?」
雅彦「はい?」
淑子「・・・すみませんねえ、色々と教えてもらっちゃって。私ね、飛行機乗るの生まれて初めてなもんで、ちょっと心配だったんですよ・・・いやぁ、ほんとにありがとうね」
雅彦「いえ・・・そんなことは・・・」
淑子「マサヒコさんは・・・独身かい? 恋人はいるの?」
雅彦「はあ・・・まだ・・・」
淑子「そうかい! だったらどう、孫の婿に来てくれないかねえ? 私に似て、とっても可愛い孫なんだから・・・ちょっと待って、いま写真見せてあげるからね・・・ホントはね、私がもう少し若かったらこの場でプロポーズしたい気分なんだけどね・・・やっぱりマサヒコさんも、若い方がいいだろう?」
雅彦「ちょ・・・ちょっと、トシコさん・・・そんな荷物をひっくり返したら・・・」
淑子「あれ・・・おかしいねぇ。確かこのカバンに仕舞ってあったはずなんだけどねぇ・・・いやね、一目見たらきっとマサヒコさんだって気に入るよ。なにしろ、私の若い頃に生き写しなんだから・・・あれ、こっちのカバンだったかな・・・?」
雅彦「ですから、その・・・ちょっと」
(唐突に響くチャイムの音)
淑子「あれ・・・マサヒコさん、今の音は?」
雅彦「あ、さっきのランプがついたでしょ? 着陸態勢に入ったんですよ」
スチュワーデス「(アナウンス)・・・皆さま、当機はただいまから着陸態勢に入ります。シートベルトをお締めのうえ、背もたれを元の位置に戻してくださいますようお願いします。なお・・・」
淑子「そうかいそうかい、着陸するんだねぇ・・・じゃ、降りる支度を・・・」
雅彦「ま、まだ大丈夫ですよ! とりあえずシート・・・」
スチュワーデス「お客様、恐れ入りますがシートベルトをお締めになって、座席の背もたれを戻していただけますか」
雅彦「は、はい・・・さあ、トシコさんも」
淑子「あ、心配してもらっちゃって、悪いねぇ・・・だけど、私はこのままで大丈夫だから」
雅彦「・・・トシコさん、背もたれですよ。さっきのレバーで元の位置に戻してくださいって」
淑子「・・・だから、私にはお構いなく着陸してくださいって。私は大丈夫だから、このままで・・・ホントに優しいねえ、マサヒコさんは。ちょうど孫も迎えに来てくれてるはずだから、紹介してあげるね・・・絶対気に入るってば!」
雅彦「ですから、そうじゃなくて・・・!」
スチュワーデス「お客様、着陸の差し支えとなりますので・・・」
淑子「だから、大丈夫だっていってるだろ? シチュワーデスさん、あんたもしつっこいねえ!」
雅彦「ですから、トシコさん!」
スチュワーデス「ですがお客様、規則で決まっておりますので・・・」
淑子「規則・・・?」
雅彦「そうですよ、だから・・・」
淑子「規則規則ってシチュワーデスさん、そんな四角四面にやることないでしょう、あんた。じゃあ、どうして背もたれを戻さなくっちゃならないんだい? そこんところを、ちゃんと説明してもらおうじゃないか・・・ねえ」
雅彦「・・・ねえ、トシコさん。そんな意固地にならなくっても・・・頼むから、戻してくださいよ」
淑子「意固地だって? ひどい、マサヒコさんまで・・・うううっ、みんなして私のことを、年寄り扱いしてさ・・・ふんだ、こうなったら意地悪婆さんになってやる。絶対動かないからね!」
スチュワーデス「おっ、お客様・・・」
雅彦「・・・ねえ、トシコさん」
淑子「はい? なんですかー?・・・年取ると、耳が遠くなってしまいましてねー」
スチュワーデス「(同僚に小声で)あなた、機長に連絡して」
雅彦「ちょ、ちょっと待ってください!・・・・・・・・・トシコさんっ」
淑子「はーい?」
雅彦「ごめん・・・直すよ!」
淑子「きゃあああ! マサヒコさんっ・・・」
雅彦「このレバーを引いて、シートを・・・わあああっ! トシコさん、何をするんですか!」
淑子「あーれー・・・いけませんわマサヒコさんっ、今日あったばかりなのにそんな大胆な! だけど・・・ああっ、天国のおじいさん。どうか、この胸のときめきを許してください! こんな年になってしまっても、私はやはり一人のオンナなんです・・・」
雅彦「ちょっと! なに抱きついてるんですかちょ・・・放して、放してくださいよねえ・・・!」
(再び空港。
(雑踏、そして時折のアナウンス)
雅彦N「リムジンを降りた俺は、そのまま早足で手荷物受渡所に急いで、コンベアの前で荷物を待っていた。トシコさんの姿は、まだ見えない・・・できることなら、早く荷物を手に入れて出ていきたいものだが・・・まだ、来ない。ああ、このままだとまた追いつかれてしまうぞ・・・まだかな・・・俺はなるべく目立たないように気をつけながら、コンベアとそして今来た廊下の方を伺っていた」
(雑踏、しばらくの間)
雅彦N「廊下を歩く到着客の中に、俺はトシコさんがいないか探していたが・・・なかなか姿を現さないようだ・・・まだかな・・・いや、今のは荷物が来ないか気にしてるだけなんだけどね・・・。あっ、コンベアが動いた。えーと、俺の荷物は・・・」
(しばらくの間)
雅彦N「あった! さてと、あとは係員に照合してもらえば・・・さんざんだったフライトもこれでおしまいだ。行こうか・・・と思いながら、俺はもう一度だけ廊下の方を見た。・・・あれ? 廊下にはもう、一人の客もいない。おかしいな・・・トシコさん、いつの間にか通ってしまったんだろうか。いや・・・あの婆さんのことだ、気がつかないわけがない。だとしたら・・・もしや、どうかしたんだろうか・・・いた! すげえ・・・両手にいっぱいのカバンを抱えて、たった一人で休み休み歩いてきてるぞ・・・あ〜あ、きつそうだな・・・おっと、俺にはもう関係ない話だ。空港職員なり、他の乗客なりに手伝ってもらえばいいんだからな。でも、誰もいないみたいだし・・・あ、止まっちゃった・・・おい、しゃがみこんだぞ! 大丈夫かな・・・」
淑子「・・・はあはあ、カバン、ちょっと多かったかな? マサヒコさんが言ってたけど、乗る前に預けられるんだったら、そうしとけばよかったよ・・・それにしても、マサヒコさんたらどこ行っちゃったんだろうか・・・一休みしないとね、どっこいしょと・・・ふう、やっぱり年なのかねぇ、私も・・・・・・・・・あっ、マサヒコさん!」
雅彦「どうしちゃったんですか、大丈夫ですか!?」
淑子「あ、大丈夫ですよ。ちょっと休んでただけだから・・・ああ、やっぱり戻ってきてくれたんだね。マサヒコさん、うれしいよ・・・やっぱり私のこと、愛してくれてるんだね!」
雅彦「ほら、荷物持ちますから・・・行きますよ!」
淑子「ちょっとマサヒコさんてば・・・やだねえ、からかっただけじゃないかい。そんなに怒らなくても・・・」
雅彦「あのゲートの向こうが、到着ロビーになってますから・・・お孫さん、迎えに来てるんでしょ? そこまで運んであげますからね・・・あ、これ照会お願いします・・・」
淑子「・・・やっぱり優しいんだね、マサヒコさんは。私が見込んだだけのことはあるねえ・・・どうだい、さっきの話考えてくれないかね? なんならこれから、孫と3人で晩ご飯でもどうだい?」
雅彦「悪いけど、急いでますから・・・それで、どこですか。お孫さんは?」
淑子「うわ・・・すごい人だねえ! たぶんどこかにいるはずなんだけど・・・」
靖子「おばあちゃん! こっち、こっち!」
淑子「あっ、いたいた・・・靖子! おーい、元気にしてたかい?」
靖子「・・・よかったあ! なかなか姿が見えないもんだから、心配しちゃって・・・あら、おばあちゃん。こちらの方は・・・?」
淑子「お、この人はマサヒコさんっていってね、ここへ来るまでいろいろ親切にしてもらっちゃったんだよ・・・ほら、荷物もこのとおり持ってもらってさ。いい青年だよ・・・どうだい靖子、おまえの婿にさ!」
靖子「もう、おばあちゃんてば!・・・どうもはじめまして、南靖子と申します。このたびは祖母がいろいろとお世話になりましたそうで、本当にありがとうございました」
淑子「・・・・・・どうしたんだい、マサヒコさん? 急に黙り込んじゃって・・・」
雅彦「・・・あっ、いえ。こちらこそ・・・あの、お孫さんって、もしかしてアイドルの・・・」
靖子「あはは・・・よく似てるって言われるんですよ。ところで・・・ご迷惑じゃありませんでした? おばあちゃん、うるさいから・・・」
雅彦「いえ、そんなことはありませんよ。おかげで私も楽しい旅ができましたから・・・私も、こんなステキなお婆ちゃんがほしいなあって・・・」
靖子「くすっ、そう言っていただけると嬉しいです」
雅彦「あの、ところで・・・ご夕食は?」
靖子「いえ、これからですけど・・・」
雅彦「そうですか。もしお急ぎでなければ、ご一緒にいかがですか? これも何かの縁ですから・・・」
靖子「え・・・あ、は・・・」
紀彦「おーい、雅彦!」
雅彦「・・・・・・え? あ、あーっ、紀彦・・・みんなも!」
紀彦「いた、いたいたいたいた! 会いたかったぜアミーゴ!」
雅彦「な、な、なんでおめーらがここにいるんだよ!?」
紀彦「へっへっへぇ・・・ビックリしただろう。到着時間がわかってたからな、おどかしてやろうって待ってたんだよ!」
雅彦「そ、そうかよ・・・」
紀彦「オレたちだけじゃねえぜ、他のメンツとも新橋で合流する予定だからよ。今夜は同窓会前夜祭ってことで、ぱぁーっと行こうぜ! パァーッとよ・・・あ、この人達は?」
靖子「・・・あ、あの・・・。それじゃ、私たちはこれで・・・どうもありがとうございました」
雅彦「あ・・・・・・はい、では・・・」
淑子「そうかい・・・せっかくだけど、お友達と一緒じゃしょうがないよね。じゃあね、マサヒコさん・・・愛してるよっ!」
紀彦「あっ、さようなら。お元気で・・・! おい雅彦、可愛い子じゃねーかよ・・・アイドルのほら、なんて名前だっけ? 似てるよなぁ・・・どこで知りあったんだぁ?・・・おい、おい? 雅彦、いきなり座り込んでどうしたんだよ・・・気分でも悪いのか? おい・・・しっかりしろよ、おい!」
(音楽フェードイン)
(fin)
(H11.7.3 R.YASUOKA)