茶房「起承転結」
閑古鳥 〜店主とバイトのぼやく日々〜
日記・・・というより、ヒマにあかせて書きつづるムダ話です。
あくまでこれは身の回りの出来事をもとに誇張、創意を加えた
フィクションであることを、あらかじめお断りしておきます。


[メニューに戻る] 

バックナンバーはこちら
[平成21年4〜5月] [平成21年1〜3月]
[平成20年11〜12月] [平成20年9〜10月]
[平成20年7〜8月] [平成20年5〜6月] [平成20年1〜3月]
[平成19年10〜12月] [平成19年08〜09月] [平成19年07月]
[平成19年05〜06月] [平成19年03〜04月] [平成19年02月] [平成19年01月]
[平成18年07〜12月] [平成18年01〜06月]
[平成17年10〜12月] [平成17年01〜06月] [平成16年06〜12月]
[平成15年01〜12月] [平成14年07〜12月] [平成14年02〜06月] [平成13年11〜12月][平成13年10月]
[平成13年8月〜9月] [平成13年6月〜7月]
[平成13年3月〜5月] [平成13年2月] [平成13年1月]
[平成12年12月] [平成12年11月] [平成12年10月] [平成12年9月] [平成12年8月]
[平成12年7月] [平成12年6月] [平成12年5月] [平成12年4月]
[平成12年3月] [平成12年2月] [平成12年1月]
[平成11年12月] [平成11年11月] [平成11年10月] [平成11年9月]
[平成11年8月] [平成11年7月] [平成11年6月]
[平成11年5月] [平成11年4月] [平成11年3月]
[〜平成11年2月]

 

 

平成25年1月1日

謹賀新年

 新年あけましておめでとうございます。
本年が、皆様にとってよき一年となりますことを、
 ネットの辺境からお祈り申し上げます。

 茶房「起承転結」従業員一同

 

 

 

ウェイトレス「……で?」

バイト「だから、アネさんも気づいたと思うんスけど、去年の1月から全然更新してなかったんスよ。閑古鳥」

ウェイトレス「うん、それはわかる。で、店長はどこ行ったの?」

バイト「奥へ逃げましたよ。『この任務が終わったら、更新するんだぁ……』なんて意味不明のうわごとをつぶやきながら」

ウェイトレス「奥? じゃ、さっき聞こえてたヘンな歌ってまさか……!」

バイト「初■ミ▽ feat. 村▼孝■だそうっスよ。自称」

ウェイトレス「あの裏声、×音△クだったんだ……つーか、合成音マネするんだ」

バイト「さっきまで□村あ▼みとか云ってたんスよ。ほら、『×の折△たエ▼ジェル』ってあるらしいでしょ?」

ウェイトレス「やめさせなよー、ヒンシュクものだって」

バイト「あ、ココア淹れたっスよ」

ウェイトレス「あたし紅茶のがよかったな……ね、ラム酒もちょうだい」

バイト「雑煮の合間のココアもいいもんスよね」

ウェイトレス「……仕事、そんなに忙しいの?」

バイト「店内見てくださいよ、文字どおり閑古鳥っスよ」

ウェイトレス「違う、店長っ。去年また転勤したんでしょ?」

バイト「てゆーか、モチベーション上がんないみたいっスよ」

ウェイトレス「やる気、なくしちゃったのかな……」

バイト「だーっ、やめましょう! 元旦早々辛気クサいハナシなんてやってらんないっスよ」

ウェイトレス「そうね。じゃ、あたしお雑煮いっちゃおーと」

バイト「アネさん、さっき食べたばっかじゃないスか」

ウェイトレス「雑煮は別バラよ

 

 

 

平成24年1月15日

バイト「……何年も家に寄りつかなかった放蕩親父がある日突然戻ってきた心境に近いものがあると思うんスけど、どうスか? 今の気分は?」

店主「うるさいなぁ……悪かったよ、悪いと思ってるよ」

バイト「今さら謝ったってしょうがないんだよっ、
 オレはあんたなんか親だと認めてねえっ、
 今日までさんがんないをしてきたか、あんたにわかんのかっ!」

店主「だからあいつにも済まないと思ってるん……変なノせ方するんじゃないっ。誰が息子だってんだ」

バイト「やめてください。想像したくない」

店主「自分でフったんだろう」

バイト「こうでもしないとマスターが話しづらいと思ったんスよ。気ぃ遣ってんスよ?」

店主「うるさいな……」

バイト「ほらほら、年単位で放置した閑古鳥にようやく戻ってきたんです。
 近況でも、心情でも、生活環境の変化でも、いろいろ好きに書き込んでくださいよ。
 どーぞー♪

 

 

店主「えーと、その……
 新年あけましておめでとうございます」

バイト「それこないだ云った。てゆーかもう15日っスよ」

店主「わかってるわかってる。
 えーと、どうも、お久しぶりです。
 長らく閑古鳥とか更新をサボってましたが、全然活動してなかったわけじゃなくて
 で、今年こそ超長期連載の『島原傀儡舞』を完結させたり、
 念願の月光条例クリスマスストーリーを書きたかったりするんですが、
 プライベートの方でもあれこれ動き回ったりしてますんで、
 なかなかバタバタしてるんですが、
 それでもなんとかやっていきたいと思ってます。
 こんなネットの辺境までどれだけの方が見に来てくださってるかわかりませんが、
 その人たちに楽しんでもらえるように

バイト「クドいっスよ」

店主「うっ、うるさい!」

 

 

 

平成24年1月2日

新年あけましておめでとうございます。

本年が皆様にとってよき一年となりますように。

茶房「起承転結」従業員一同

 

 

平成22年9月12日

バイト「あ、いらっしゃいませ。
 もう9月だってのに、毎日暑いっスねぇ……このまま熱くなったら12月にはどうなっちゃうんスかねぇ。
 ほらほら、立ちっぱなしじゃなくて座ってください。
 どの席もみんな空いてんスから、遠慮なく」

店主「……つくづくヤなヤツだな、客じゃないて云わせたいのか?」

バイト「おやおや、お客さんかと思ったらマスターじゃないスか!
 お久しぶりです! 一年ぶりくらいじゃないスか! 心配してたんスよ、オレ!」

店主「わざとらしく間違えやがって何を云うか……」

バイト「そんなヒネクレた見方はやめてくださいよマスター、一年掛けて人間がますます暗くなったんじゃないスか?」

店主「……まあいいよ、一年近く閑古鳥を放置してたのは事実だからな……」

バイト「そんなに沈まないでくださいよ。安心してください、オレも誰も心配なんかしてなかったんスから♪」

店主「そうかそうか、胸を痛めてソンしちゃったな。はははは」

バイト「ははははは」

店主「あはははは♪」

バイト「……ってマスター、笑いながら床に体育座りして膝頭に顔埋めるのやめましょうよ、お客さんが怯えてるじゃないスか」

店主「誰のせいだ! お前だろ!」

バイト「……前田美波里?」

店主「あのなぁ……!」

バイト「まぁマスター、ほら、更新までサボってたワケじゃないですから。完全に途絶えたら皆も心配してたと思いますけど、ね? ね?」

店主「まあ、そうですけど……でもな、この一年色々なネタがあったのに、ここに書けなかったのは残念だな」

バイト「いいんスよ、マスター。辛くて悲しいことは、誰の目にも触れずに忘れ去った方がいいですって」

店主「ほーお、どんな哀しい出来事があったというのかね? 君ぃ」

バイト「えっ、いや、別に……。だからマスター、落ち着いて話してくださいよ。
 「ほらほら、謙信公祭とか行ったって云ってましたよね? 楽しかったスか?」

店主「まあね。行列参加したけど、思ったよりきつくなかったかな」

バイト「コミケも参加してたんでしょ?」

店主「冬は一般参加だったかな……で、夏はスペースで月光の新刊をだしたっけ。
 「そうそう、例のかすが本も増補再版してな。こんど11月のオンリーに委託させてもらう予定なんだ」

バイト「予告宣伝のつもりで云ってると思いますけど、その云い方、まるで死亡フラグみたいっスよ」

店主「あのなぁ……そうそう、芝居も行ったっけな」

バイト「ほらほら、楽しい一年だったじゃないスか!」

店主「そういえば、時代屋が昨年末に閉店になっちゃったなぁ……テーマ性のある書店がなくなったのは残念だ」

バイト「女将さんに逢えなくなっちゃいましたね」

店主「あのな……そうだ、6月20日って何かあったっけ?」

バイト「えっ……ああ、前回の。
 「BASARAのオンリーイベントがあって、アフターで飲んできたんスよ、忘れたんスか?」

店主「……全然覚えてない。何か変な書き込みやっちゃってるけど……」

バイト「思い出さない方がいいと思いますよ。思い出したらたぶん、店閉めたくなりますから」

店主「おいおいっ」

 

 

 

平成22年6月20日

バイト「だからマスター、いくら久しぶりだからってそんなコトっ」

 

 

平成21年9月23日

バイト「……しかも日帰りでしょ? 朝方フラッと出てって、夜になって帰ってきてんスから」

店主「まあ、そういう見方もできるよな」

バイト「他にどういう見方をしろってんスか! オレはてっきり時代屋でも行ってたんだと思ってたんスよ。誰が大阪まで行ったと思うんスか」

店主「新幹線であっという間だ。
 「さすが二十一世紀、誰もが夢見た未来の時代だね♪」

バイト「ハナシ逸らそうと思ったってダメっスよ」

店主「ほら、お客さんが来てるよ」

バイト「だからゴマカシは通じませんよっ、こんな店に客なんか……
 ………………あ、いらっしゃいませ

店主「いらっしゃいませ。さ、早くお席にご案内して」

バイト「ちょうどいいや、お客さんにも訊問に協力してもらいましょうよ」

店主「ちょっと待てっ、訊問てなんだ訊問って!」

バイト「いえね、マスターがこの連休にフラッと大阪まで行ったんスよ。しかも日帰りで。
 「行動が突飛なのは今に始まったコトじゃないスけどね、
 「いつもなら突飛なりに理屈づけて云い訳すんのが、今日に限って白状しないんスよ。
 「マスター、何しに行ったの? 大阪まで

店主「だから……それは、その……
 「……ほ、ホントは話したくてウズウズしてるんだぞっ」

バイト「さっさとゲロして楽になってくださいよ」

店主「そ、それが……つまりだな、ワケを云うと皆呆れてしまうんだよ。
 「『んまぁっ、店長さんってばそんなコトしに大阪まで行ったんですか!?』ってな」

バイト「しかも日帰りでね……けどまさか、まだ誰にも呆れられてないとでも思ってるんスか?
 「そんなに限定美少女フィギュアが欲しかったんスか?」

店主「おまえなっ……いや、そんな誘導尋問には乗せられないからな」

バイト「けっこう頑固ですね

店主「当たり前だ、たとえ拷問や脅迫にあっても明かしはしない」

バイト「婦警コスの写真をばらまくぞと脅されても?」

店主「……きょ、脅迫には屈しないぞ……」

バイト「じゃ、真マジンガーにハマっていい歳してブルーレイボックスを衝動買いしたとか、実はさらにいい歳して超合金魂を買おうと狙ってるとか、女将さんに話しかけたくて時代屋に通い詰めたら模造刀二振りゲットできるほどポイント貯まってるとか、フヂタセンセのサイン会に行けなかったの根に持って実はサンデー本誌買うのやめてるとか、その他諸々秘密をバラされても?」

店主「バラしてる! バラしてるだろ貴様っ!」
 ※おことわり:本コンテンツは事実を脚色したフィクションです。発言内容はすべて架空です。店主敬白

バイト「……けっこう強情っスね」

店主「云っとくけど、ホントは話したいんだぞ。もうどんなに満足したか……」

バイト「モー娘。の握手会に?」

店主「だから……」

バイト「ほら、お客さんの前でもシラを切り通せますかマスター? さっきから興味津々にこちらを窺っている、この穢れなき純真な瞳の前で、まだ真実をゴマカシ続けることがあなたにはできるんスか?」

店主「………………いや、そんなに穢れてないってほどでも

バイト「おいっ!」
 ※おことわり:ただいま店主の発言に不適切な表現がございました。申し訳ございません。
  茶房「起承転結」は穢れなき純真なお客様の集う、ネットのオアシスです。
  今後ともよろしくご愛顧くださいますようお願いします。 バイト敬白

 

 

 

平成21年8月26日

店主「では、一日置いてしまいましたが、上越旅行の続きを話しましょうか……」

バイト「ストップ! マスター、それ昨夜終わってます!」

店主「……えっ?」

バイト「マスターがオレにクドクド話してたこと、簡潔にまとめて喋っちゃいましたから。昨日の閑古鳥、読みましたか?」

店主「お前っ、不在者投票行ってる間にそんなマネをっ……よくもヒトの楽しみを奪ったな!」

バイト「自分が楽しみでも他人には苦痛ってコトもあるんスよ。剛田武ってヒトご存じですか?」

店主「あのなぁ……まぁいい、また来年があるからな」

バイト「武者行列に参加する気満々な瞳っスね」

店主「前日と当日参加できればOKらしいからな。それなら何とかなりそうだ」

バイト「まさかと思いますけど、鎧買って持ち込みで参加しようとか考えてるんじゃないでしょうね」

店主「…………きょ、きょうはいいてんきだね」

バイト「やっぱ考えてたかっ! そんな高い物衝動買いするくらいならっ、オレの給料上げてくれってんスよ!」

店主「そんな高くない。安い具足なら20万でお釣りが出るんだよ」

バイト「充分高いじゃないスかオッサン!」

店主「……ま、まぁまぁ。それはさておき夏コミのご挨拶をあらためてしようじゃないか」

バイト「夏コミ……って、そういや今回スペース出すの告知しなかったんスよね」

店主「まあな。……スランプの真っ最中で、新刊出しても何の反応もないかと思うと辛くってな……」

バイト「マスターも辛かったんスね。どんなワサビ舐めたんスか?」

店主「ツラい、ツラいってったの!」

バイト「わかってますよ冗談じゃないスかっ、だから、結局居直るしかないし居直ったんでしょ」

店主「直前だったけどな」

バイト「けど、戦国BASARAで新刊作ってませんでした?」

店主「作ったけど作ったウチには入らんよ。印刷途中で用紙が尽きて、6冊しかできなかったんだから」

バイト「6冊?

店主「そう。BASARAやってる人たちに優先し配ってオシマイ。準備会にも提出せず、幻の本となってしまいましたが」

バイト「マスターが宇宙人ってバレたりしたら、きっとすごいプレミアがつきそうっスね」

店主「なんで宇宙人なの? なんで?」

バイト「あいたたたたたっ! やめてよしてオレが悪かったですすいませんごめんなさいっ!」

店主「……ったく。まぁ、冬をターゲットに作り直すけどね」

バイト「そうなんスか」

店主「……ともあれ、今年はヒトの多さがやたら目についた夏コミでしたが、スペースをお訪ねくださった皆様、打ち上げやアフターをご一緒できました皆様、そして本をお買い上げくださった皆様、本当にありがとうございました。そんなこんなな当店ですが、引き続きよろしくお願いします」

バイト「……それだけ?」

店主「何が?」

バイト「いやあの、マスターがクドクド挨拶を続けないのが信じられなくて……個別の挨拶とかしないんスか?」

店主「安心したまえ、これから始めるところだよ」

バイト「簡潔にお願いします

店主「どっちなんだよ!……まあいい。
 「ええと……まずはAさん、開場前の準備から翌日のアフターまでご一緒できてありがとうございました。スペースの方もお手伝いいただきかたじけなく存じます……それにしても、西と東の大移動、おつかれさまでした。いつもながら細やかな気遣いをいただきホント感謝しています。Jさん、遠いところようこそおいでくださいました。また、ナレソメ話もありがとうございました。新しい生活に幸多からんことを願っています。つづいてJさん」

バイト「ちょっと、Jさんが二人になってますよ」

店主「いいんだよ、実際二人いたんだから」

バイト「けど、それじゃどっちがどっちか」

店主「心配ない、それぞれわかるように書くから……あらためてJさん、新刊と御本贈呈いただきありがとうございました。なかなか感想が書けなくて申し訳ありません。アフターご一緒ならず残念でしたが、機会がありましたらメイドカフェとかガンダムとか

バイト「な、なんスかメイドカフェって!?」

店主「いや、特に意味はない……メイドカフェやガンダムはともかく、またご一緒できることを楽しみにしております」

バイト「マスター、メイドカフェ行ってるんスか?」

店主「いいからそこから離れなさいっ……そしてFさん、同じくアフターご一緒できなくて残念ですが、機会ありましたらBASARAのハナシなどお聞かせいただきたいものです。いえ、けしてお土産目当てじゃありませんから♪……Tさん、三日目も参加させていただきありがとうございました。いろんな本があって

バイト「ちょっと待てぃ!」

店主「なんだ、さっきから横槍ばっか……」

バイト「横でも縦でも何でもいいっ、マスター三日目参加して美少女同人誌を買ってきたんスかっ?
 「ああっ……オレの中のマスターの偶像がガラガラと音を立てて崩れていく……」

店主「どんな偶像だっ、どうせロクな偶像じゃないんだろ。……三日目は初参加だったんですけど、そのテの本ばかりかと思ってた偏見をぬぐうことができました。ありがとうございます♪ 続いてSさん、

バイト「おーい、オレは放置っスかぁぁぁ……
 「あっ、さてはまた話に夢中で周りが見えなくなってるな」

店主「いちいち反論するのもめんどくさいから好きに云ってなさい……でSさん、一般参加おつかれでした。人出が物凄くて、本当にたどり着くのもたいへんだったそうですが、そんな中お越しくださいましてありがとうございました。……そして、Sさんや皆さんに新刊をお渡しできなかったこと、この場にてお詫びします。すみませんでした。アフターでのステキな歌声、堪能させていただきました♪
 「そしてQさん、毎度何かしら驚かされてますが、今回はポニョを唄う姿がハマりすぎてびっくりしました。それと、頂戴したサカナマルは今もちゃんと持ってます。エンターティナーとしての新たな一面を引き出してくれるQさんには、やっぱり今回も驚かされてますね

バイト「ちょっと待てっ、サカナマルで何を引き出された!」

店主「kさん、お仕事お忙しい中お店のセッティングをお願いしてすみませんでした。台場のアクアシティは初めてでしたが、夜景も綺麗、雰囲気もよし、いいところをいつもチョイスしていただいてます。それから翌日のガンダム見物ご一緒できて楽しかったです。口では嫌がってても体は拒めなかったようで、あの迫力とディティールとに圧倒され、行って良かったとつくづく思いました♪ また遊んでいただけると幸いです」

バイト「だからサカナマルで何を……
 「スルーしないでくださいよっ!」

店主「Cさん、激戦区の西ホールでのお買い物、おつかれさまでした。今回は甘味処をご一緒できず、女王の新たな伝説を見ることができず残念でしたが、また甘い物を美味しく召し上がるお姿を拝見したいものです。それから、例のオーラ占いのネタ、ありがとうございました。あのリアクションは半分以上ネタですので、本当にお気になさらないでくださいっ。あんまり核心を突いたんで、いささかビックリしましたが、楽しい性格診断をさせていただきました。ありがとうございます♪
 「そしてKさん、才能溢れるKさんのトークにいつも笑わせてもらってます。アフターでもおかげで楽しい替え歌三昧、堪能させてもらいました。夜バージョンにも強烈なインパクトを感じましたが、あの場で歌う勇気が足りなかったようです。今度はがんばります。
 「それからS!さん。オフでははじめまして♪ のっけから酔って戦国だのサカナマルだのポーズだのいろいろ暴走したところをお見せして……いや、それはまぁあの……

バイト「……ふんっ、どうせオレなんか……
いーんだいーんだ、どうせオレの云うことなんか誰も聞いちゃくれないんだ……」

店主「……こほん……。と、ともかく、また機会がありましたらご一緒いただけますと嬉しいです。
 「そして、当日スペースをお訪ねくださった皆様、本をお買い上げくださった皆様、この場にてお礼申し上げます。少しでもお楽しみいただけますと幸いです。ありがとうございました」

バイト「マスターね、今度はマジンガーのボックス衝動買いしたらしいっスよ。
しかもブルーレイ

店主「おいっ、何で人の秘密をバラすんだよお前はっ!」

バイト「聞こえてるじゃないスか!」

店主「いや、ホント気がつかなかった。ほら、例のオーラ占いでも云われてたろ?」

 

 

平成21年8月25日(その2)

おことわり:長編です。時間のあるときにどうぞ 店主敬白

ウェイトレス「……べっ、べつに北村さんが見たかったなんて思ってないんだからねっ!」

バイト「ツンデレはやめてくださいアネさん、ウチじゃさんざマスターがやってますよ」

ウェイトレス「ううっ……あたしも行きたかった、謙信公祭……」

バイト「マスターと?」

ウェイトレス「笑えない冗談ね。もちろん彼氏とよ、カ・レ・シ」

バイト「……ふっ」

ウェイトレス「鼻で嗤ったわね!?」

バイト「気のせいです、気のせいですってば!
 「ほら、それより写真っ、写真見てくださいよ」

ウェイトレス「いいわよもう。だって二日目って、北村さん出てこないんでしょ?」

バイト「そんなことないスよ、ほら♪」

クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです

ウェイトレス「……あたし皿洗い残ってるんだ、じゃあね」

バイト「待ってアネさんっ……ああ、行っちゃった。
 「……あっ、いらっしゃいませ。お客さん、いつからそこに? すいません、気がつかなくて……
 「マスターっスか? ちょっとコンビニに出掛けてるんスよ。
 「そうだお客さん、直江津の写真の続きって見ます?
 「マスターが行ってきたんスよ、今日一日ずっとそのハナシをクドクド聞かされてましてね……。
 「わかってますよ、ちゃんと簡潔に話しますからね」

クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKですクリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです
クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKですクリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです

バイト「直江津の屋台会館とかでやってた『天地人博』の写真だそうです。
 「大河ドラマの展示ってコトで、セット再現して衣装とか小道具とか置いてたらしいっスよ」

クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです

バイト「土産物スペースにこんなのが置いてたそうっス、愛の前立のヘアバンド。
 「一日目の武者行列でもアタマに付けてるヒトがいるらしいんで、写真見返してみてください。
 「他にも時代屋が出張参加してたとかで、マスターは女将さんと話したとか喜んでましたけどね」

クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです

バイト「隣が倉庫になってて、これが『屋台』なんだそうっス。
 「会場が屋台会館っていうから、てっきりおでん屋とかラーメン屋さんが年中無休で営業してるのかと思ったらそうじゃなくて、この山車みたいなのを『屋台』ってんだそうっスよ」

クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです

バイト「あっ……これっスか?
 「隣が水族館だったんだそうですよ。外見が殺風景で今にも潰れそう……いえ、オレが云ってんじゃなくてマスターがそう云ったんスよ……だってんで、予定を変更して中に入ったんだそうですよ。

 「……わかってます。マスターひとりが入ったくらいでどうなるもんじゃない。オレだってそう云いましたよ。
 「そしたら、『だから多摩▼ックは閉園したんだぞ!』だって……そういや多摩テッ▼って、どこにあるんスか?」

クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです
クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです
クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです

ウェイトレス「うわっ、ペンギン? こんなのいたんだ?」

バイト「ペンギンとアザラシに目を奪われた、って云ってましたよ。あ、中はずいぶん賑わってたそうっスよ」

ウェイトレス「店長けっこうこういうの好きだからね」

バイト「葛西臨海公園で丸一日ペンギン撮りまくったことがあったそうっスよ」

ウェイトレス「わかるわかる! ヨチヨチ歩くの見てると、つっ転ばしてイジめたくなるのよねぇ♪」

バイト「絶対違う! それ全然わかってないと思います!
 「……で、本人曰くなんスけど、見入ってると一日いそうなんで後ろ髪ひかれる思いで脱出したそうっスよ」

ウェイトレス「春日山城とペンギンかぁ……マスターも悩むよね」

バイト「イルカショーが始まる直前だったらしいスよ」

ウェイトレス「なんでイルカショーより城を選ぶかな! 店長って城フェチ? フェチなの?」

バイト「あはは、ヅカ系鎧フェチに城フェチっスか!」

ウェイトレス「じゃ、城フェチの嗜好がたっぷりつまった春日山城の写真をお見せくださらないかしら?」

バイト「かしこまりました、お嬢様」

クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです
クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKですクリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです
クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKですクリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです
クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKですクリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです

バイト「お待たせしました、城フェチ風・春日山城の詰め合わせでございます」

ウェイトレス「わ、いい眺め。お城っていうより山ね……これが山城っていうの?」

バイト「そのハナシはマスターの前でしないほうがいいっスよ」

ウェイトレス「なんで?」

バイト「山城とか平山城とかの違いについて、小一時間聞かされます」

ウェイトレス「聞かされたんだ……で、このお堂は?」

バイト「これが毘沙門堂だそうっスよ。再建されたそうです。
 「毘沙門像は高村光雲作らしいんスよ」

ウェイトレス「大河みたく洞窟にあるんじゃないのね」

バイト「あれは演出っスから。あと、マスターの受け売りっスけど、
 「春日山城を書くときは高さの概念を盛り込んだ方がいいんじゃないスかね。
 「山の上から城下を見下ろしたり、山道を歩いて天守や他の施設へ移動したり、って。
 「大河だとどうしてもスタジオで撮りましたって、平地的なイメージが抜けませんからね」

ウェイトレス「いいのよ、北村さんさえ出てくれば山でも何でも」

クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです

クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKですクリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです

バイト「周りで撮ったスナップだそうっス。春日山神社とか土産物屋とかあったそうです。
 「ピーカンで絶好の撮影日和なぶん、陽差しが強くてすぐノドが渇いたらしいスよ」

ウェイトレス「そういや、日焼けしてたわよね」

バイト「『両腕が肩まで痛い』て騒いでましたしね」

ウェイトレス「この犬のベンチ……店長の趣味?」

バイト「曰く、『無垢な瞳に魂を持ってかれた』そうっスよ」

クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKですクリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです
クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKですクリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです

バイト「で、城から埋蔵物展示センターでやってた特別展を見に行ったそうっスよ。
 「川中島合戦屏風とかあったけど撮影制限されてたそうで、許可されてた具足と壁画、兜を撮ってきたそうです」

ウェイトレス「この龍の絵覚えてる! 『風林火山』でGa●ktのバックに飾られてたでしょ!」

バイト「お客さんっ、通っスね! もしかしてG●cktファン?」

ウェイトレス「あ、あたしは平凡な北村さんの一ファンだから」

クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです

ウェイトレス「……これ、は……」

バイト「帰り道、ナビのかわりにPSPを使ったんだそうなんスよ。
 「便利なのは便利なんだそうスけど、道なき道をルートに選ぶんでときどき往生するそうっスよ」

ウェイトレス「道なき道?」

バイト「雑草茂った廃道とか、あと、どう見ても建設会社の裏庭とかルートにするんだそうスよ」

ウェイトレス「……けど、絶対回り道しないでしょ、店長」

バイト「当然っスよ」

クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKですクリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです

バイト「帰り道に見つけたそうです。
 「カエルの方は位置がずれて2枚撮ったんで、ステレオグラムにしてみたんで遊んでみてください」

クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです

ウェイトレス「……で、これは? 春日山城とマジンガーと何の関係があるの?」

バイト「何の関係もありません。東京帰ってきて、地下鉄の駅にポスター貼ってあるのを見て撮ったんだそうっスよ」

ウェイトレス「…………欲しいの?

バイト「『べっ、べつに欲しいと思って撮ったんじゃないんだからね!』って叫んでましたよ」

ウェイトレス「そう……じゃ、このカウンターに並ぶのも時間の問題ね」

バイト「……はああ……」

 

 

 

平成21年8月25日

おことわり:長編です。時間のあるときにどうぞ 店主敬白

店主「……やあ、いらっしゃいませ。
 「夏もそろそろ終わりでしょうか、けど、残暑が厳しそうですね……あ、今メニューを持ってきます。
 「そうそう、夏コミ参加してきました。おいでくださった皆様、お手伝いくださった皆様、打ち上げご一緒いただいた皆様、そしてもちろん本をお買い上げくださった皆様、本当にありがとうございました。例によって酔っていろいろお騒がせ……いや、今回は酔わなくともバカやってしまいましたからね……

 「……えっ、何をやらかしたっ……て?」

 

 

 

 「そうだ! ほら見てください、この両腕……肩まで焼けてるの、わかります?
 「春日山城行ってきたんですよ。こないだの土日に、一泊で。
 「ええと……時代屋のツアーの話はしてましたっけ……? 話せば長くなるんですけど、いいですかね?」

バイト「衝動買いが昂じて謙信公祭行くツアーに申し込んだけど
 「中止になって、腹いせに個人旅行で出掛けたんスよね」

店主「おっ、おい! 要点を簡潔にまとめるな! 申込に到るまでの義侠心とイタズラ心の葛藤の物語がだな……」

バイト「そんなの本筋に関係ないじゃないスか。
 「……まったく、オレたち置いてひとりで行くんですからね。ひとりで

店主「しょ、しょうがないだろっ、それは……」

バイト「アネさん、口きいてくれるようになりました?

店主「…………まだ、です」

バイト「やっぱ……ね。
 「オレまで八つ当たりされてんスよ。
 「『なんで教えてくれなかったのよっ!』てね」

店主「しかし、さすがに架空の人物とはいえ
未婚の
お嬢さんと
一泊旅行は
まずいだろっ」

バイト「何度云ったら理解できるんスかその脳味噌は!
 「『連れてけ』じゃなくて『教えて』ってんスよ、マスターなんか居ようが居まいがどうでもいいんスよ」

店主「……知らなかったんだよ、彼女もまさか北村−輝のファンだったって……」

バイト「オレだって知りませんでしたよ。
 「『ゴジラ・ファイナルウォーズ』だってDVD買ってるそうなんスよ」

店主「あんな(不適切な表現につき自主削除)……そりゃ、本物だ……

バイト「どうでもいいスけど、☆新一に次ぐ伏せ字っスね、北村−輝って」

店主「ゲスト出演は直前に発表されたんだよ。
 「もっと前からわかってたら、ツアーだってヒト集まったろうになぁ……」

バイト「それで、アレっスか? Ga●ktみたいに馬に乗って武者行列に参加したんスか?」

店主「そうだと期待してたんだけど……普通のカッコでオープンカーで通り過ぎただけだよ。
 「ほら見てろ、いちおう写真は撮ってきたんだが……、

クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです

バイト「……なんスか、これ?」

店主「クリックすると拡大表示されるよ。そうそう、後の写真も続けて表示できるようにしたから、いちいちウィンドウを閉じなくとも平気だよ」

バイト「そうじゃなくて!……て、毎回ツッコミを入れるのもいい加減疲れてんスけど。
 「こんな、これでもかこれでもかってくらいに……こんなバナーで隠す必要ないでしょう!」

店主「しかし……芸能人って肖像権とかいろいろあるみたいだし……」

バイト「これじゃ誰が……芸能人どころかそもそも人間が乗ってるかどうかさえわかんないでしょう」

店主「そうだな。確かに、こんなバなーなハナシはないと思ってるんだが。ナンチャッテ

 

 

 

 

 

 

 

 

 「わかった、悪かった! ほら、バナー外すから。見ろ!」

 

 

 

クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです

バイト「マスター」

店主「……そんな、生ゴミでも見る眼をこっちに向けるのはやめてくれ……」

バイト「顔が写ってなきゃ隠す意味がないでしょう!」

店主「あ、あはは……
 「まぁほらあの何だ、散々引ッ張られたあげくの登場で、沿道が軽い混乱状態になったんだ。
 「巻き込まれてるうちに車がスーッと前を過ぎる。慌ててミスってシャッターチャンスを逃してな……あは、あはは……」

バイト「笑う気力があるなら、この写真アネさんトコに持ってってくださいよ。
 『ほらベータさん、君のためにこの一枚、この一枚だけを撮ってきたんですよ』て云ったら……」

店主「いや、ちょっとまて! ハナシを聞け!
 「続きがあるんだ。夜の部、川中島合戦再現の出し物の前に挨拶があったんだ。
 「携帯は無理だがD80の最大望遠とレタッチで、それなりに写ったのがちゃんとある!」

バイト「それならそうと早く云ってくださいよ!」

店主「ものには順序があるんだよ小林くん。ほら、これだ!」

クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです

店主「『天地人』のハナシや高校野球の……ほら、新潟代表が勝ち進んでるから……話題を話してるとこなんだが、いい表情してるだろ? 少しはにかんだ、でも爽やかな笑顔。
 「周りにいた観客が評して『目力がある』と云ってたがまさにそのとおり。幅広い役どころをこなす俳優の素顔がこういう好青年なんだってのを見事浮き彫りに捕らえた、まさにベストショット。そうは思わないかね?」

バイト「ホントだ。なんて爽やかな謙信様なんでしょう♪」

店主「おいっ」

バイト「……そうでもボケなきゃやってらんないスよっ、この期に及んでまだバナーをつけますか?」

店主「う。そ、それは……北村さんと司会のお嬢さんとかはたぶん、肖像権が……」

バイト「後ろのレイヤー二人は肖像権がないとでも云うんスか?」

店主「レイヤー……失礼なコト云うなっ、謙信公は上越市長、真田幸村は上田市長だぞ。
 「まぁ、この二人は公人だから顔を隠す必要はないと思ってな。
 「……それにしても、二人とも嬉々として武者行列に参加してたよな……」

バイト「真ん中の爺さんは?」

店主「重ねて失礼なヤツだな
 「……すいませんっ、替わってお詫びします。
 「この謙信公祭の実行委員長、らしい。
 「どんな肩書きの人かは知らないから、この人にはバナーを
 「…………………………………………待てよ?」

バイト「?」

店主「そうだよな……公人なら顔出しても問題ないんだよな……
 「…………それじゃ、こうしたらどう、かな…………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです

 

 

 

バイト「……いらっしゃいませ、お客さん。
 「夏も、もう、終わりっスね。
ステキな思い出、できましたか?」

 

 

 

 

店主「おっ、おい! わかった悪かった、すまんっ!!
 「どうしてもやってみたくなって抑えが効かなくなったんだっ、勘弁してくれ!」

バイト「謝るのはオレにじゃなくて、上越市長さんにでしょ!
 「ヒトのこと失礼呼ばわりしてアンタが一番失礼じゃないスか!」

店主「そ、そうだよね……ただいま不適切な表現があったことを謹んでお詫び申し上げます。
 「関係各位に対して非常に申し訳ないことをしてしまいました。
 「……ほらあの、クリックすれば無修正の写真が表示されますから……」

バイト「上越市に出入禁止にされたらどうすんスか……」

店主「それは困る。来年の謙信公祭に行けなくなるじゃないか」

バイト「また行く気なんスか」

店主「できればな。北村−輝を差し引いても、楽しかったからな。
 「正直、ひとりで行ったのはもったいなかったと後悔してるくらいでな」

バイト「武者行列が?」

店主「まぁな。
 「土曜の朝、上越新幹線と特急を乗り継いで直江津まで。
 「直江津ではドラマ関係の展示会『天地人博』。これは翌日行くことにして、
 「隣駅にあたる春日山へ向かって、『謙信公祭』を見に行ったんだ。
 「会場が複数あって、同時並行的にいろいろイベントがあるんだ。
 「行ったのが林泉寺。幼少から謙信が信仰していた寺なんだが、
 「ちょうど、武者行列の出陣参拝が始まるところに間に合って、撮ったのがこの写真だ」

バイト「要点を簡潔に話しましょうよ、マスター」

クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです

バイト「……お、ノボリとバナーがひるがえってますね」

店主「『毘』と『龍』、龍はいわゆる『懸り乱れ龍』の軍旗だな。
 「陣太鼓のBGMに行列が往く姿は、往事の雰囲気そのままって感じだったな」

クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです

バイト「これは?」

店主「これか? 兜の緒か襟元だかを直してるとこなんだが、
 「武者姿のお嬢さんがキュートでな。思わずカメラを向けてしまったよ。
 「構図よし、表情よしで
今回のベストショットにしたいくらいなんだが、
 「フォーカスがミスってわずかにピンボケなんだよな……」

バイト「あの、マスター……撮るとき、ちゃんと断りとかって、入れてます……?」

店主「おいおい、声をかけたら自然な表情が出ないだろ」

バイト「あんたがおいおいっスよ! 一歩間違えたら盗撮でしょ?」

店主「セチガライ世の中になったもんだ」

バイト「おいっ!」

店主「いやあの……その……ほら、お祭りだし……ぎりぎりセーフ?
 「そうそう、撮影許可といえば、宝物館がすごいんだけどこれは撮影禁止なんだよ。
 「謙信ゆかりの品物やら具足やら、天地人絡みでキャストさんが訪ねてきたとか、
 「見応えあったんだよ。写真に撮れなかったのがホント残念だがな……」

バイト「必死になってハナシを逸らそうとしてますね」

店主「ま、まぁそう云うな……で、林泉寺からこんどは武者行列の会場に向かったんだ。
 「少し早いかなと思ってたけど、着いたらもう準備が始まってたな」

クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです

店主「これよ、これ! 待機場所への移送を自衛隊が業務協力でやってるんだが、
 「トラックに鎧武者が乗り組む様はまさに『戦国自衛隊』! さすが本場!」

バイト「何が本場なんスか」

店主「角川映画を観てないのかお前さんはっ、
 「千■ちゃんと夏▲木勲がなっ、逆立ちして……」

バイト「オレは生まれてないからわかりませんので脱線しないでハナシを続けましょう」

店主「……このとおり、武田軍が集結して、ちょうど行軍を始めたところだったんだ。
 「行列は武将ごとに7〜8人の部隊単位でグループになってて、
 「各部隊ごとに順々に歩いていくやり方になってるんだ」

クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです
クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです
クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです
クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです

店主「……こんなふうに、大河ドラマ『風林火山』のテーマを流して、武田軍が行軍してくんだ。
 「三枚目、ノリのいいのが原■胤隊なんだけど……」

バイト「武将まで伏せ字にすることないでしょ」

店主「おっと、原虎胤隊の皆さんが沿道に向かってポージングしてくれてな。
 「バナーで隠すのが残念だが、信玄役の方も痩せた■中浩というか、後で出てくる山本勘助といい、結構渋いんだ。地元のヒトか、公募で参加した人だと思うんだが、いい武者ッぷりだったよ」

バイト「けっこう女のヒトが多いスね」

店主「それだよ」

バイト「それ?」

店主「甲冑姿の女性があんなに凛々しくて美しいとは思ってなかった……。
 「もう、とにかく撮りまくったよ。ほら」

クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです
クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです
クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです
クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです
クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです
クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです

バイト「……と、とうさつしゃしんしゅう……」

店主「失礼なコト云うなっ!」

バイト「一度に並べるととてもお祭りの情景写真とは思えなくなるんスよ……
 「どっちかってゆーと……アキバの歩行者天国とか夏コミのコスプレ広場って感じになってますよ」

店主「けどホント良かったんだぞっ、
 「きらびやかな女武者ってのもいいんだけど、
 「普通に具足付けて普通に男役してるその……なんだ、ほら、このキリッとした魅力がな……」

バイト「はいはい、マスターのヅカ系鎧フェチはよくわかりました」

店主「おまえ全然わかってないだろう! 何だよヅカ系鎧フェチって!」

バイト「ヒトにはいろいろ趣味があります、という事ですからね。
 「ほらほら、ハナシを進めてください。簡潔にね」

店主「くっ……。
 「も、もちろん女性だけじゃなくてちゃんと撮ってるぞ」

クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです
クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです

店主「上杉軍も参加してきてな。
 「歩きながら、時々勝鬨挙げるパフォーマンスをやってくれるんだよ」

クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです

店主「謙信公はさっきも紹介した上越市長さん。とても楽しげにやってたよ……」

バイト「わかった!」

店主「なにが」

バイト「北村−輝っスよ! ほらやっぱ、景勝様が謙信より目立っちゃマズいでしょ、
 「だから裏で暗やk……ぐふっ! な、なんでいきなり殴るんスかっ!」

店主「穿ちすぎな推測はやめろバカっ! 失礼じゃないか!」

バイト「市長の顔オモチャにしたマスターに云われたくないっスよ」

クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです
クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです
クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです

クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです

店主「ちょっとわかりにくいかな。高坂弾正隊のパフォーマンスで、
 「内輪もめで隊長が斬られるってネタなんだ」

バイト「下剋上っスか、なかなか面白いコトを……あっ、マスター。
 「まさかマスター、外から眺めるだけに飽きたらず、
 「模造刀とかサカナマルとか手にして飛び入り乱入とかしてないでしょうね」

店主「するワケないだろ! ヒトを何だと思ってんだよ」

バイト「そうか、いくらマスターでもシラフじゃそこまでしませんか」

店主「呑んでもしないの! するわけないだろ!」

クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです

バイト「マスター……動揺してますね?」

店主「わかってるじょうだんだ、くりっくすればむしゅうせいのがぞうがちゃんとでるから」

バイト「ホントは出たかったんスね? 観てるだけじゃ寂しかったんでしょ?」

店主「…………い、いつまでも引っ張らないの!
 「武者行列とパレードが終わって、会場を替えて『川中島合戦再現』だ。
 「会場に行った時、種子島の射撃演武をやってたんだ。すごい音だったぞ」

クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです

クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです

バイト「これは?」

店主「途中に出てた縁日のお面売り。懐かしくてな」

バイト「買ったんスか?」

店主「買わないよ。通り過ぎただけ」

クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです

店主「で、さっき紹介した北村−輝とかの挨拶があって、そのあとで始まったのがこの写真だ。
 「暗いのやらウデの悪さやらであまりイイ写真が撮れなかったんだが……
 「武田、上杉に分かれて、第四次川中島合戦を再現してるんだ。
 「武田軍は『風林火山』、上杉軍は『天地人』とそれぞれ大河のテーマに合わせて登場して……

バイト「『天地人』やってなかった去年はどうだったんでしょうかね」

店主「『天と地と』でも流してたんじゃないかな。
 「そうそう、そういえば、『風林火山』と『天地人』て結構曲として合うんだよ。
 「重厚な弦奏がメインフレーズの『風林火山』と、管楽器のファンファーレで始まる『天地人』、それぞれ個性があるのに、メインフレーズを繰り返す演奏パターンや曲のテンポが似てるから、二曲のフレーズを繋ぎ合わせ、時には重ねて編曲して、管弦楽曲『川中島』なんて作れないかな、とか思ってな……ほら、チャイコフスキーにあったろ、フランス国家とロシア国家を重ねるヤツが。あんな風にしたら面白いんじゃないかなって」

バイト「オレにはよくわかりませんが」

店主「試してやるから唄ってみろ、『天地人』のテーマ」

バイト「ヤですよ、そんなみっともないことマスターひとりでやってください」

店主「あのなっ……」

バイト「ほら、ハナシが脱線してます」

店主「くっ……まぁ、川中島の再現ってことで、
 「山本勘助の啄木鳥戦法、信玄謙信の一騎討ちなどのエピソードを連ねていくんだよな。
 「両軍あわせて五百人が隊列くんで布陣して、殺陣を見せて……うん、
 「なかなかの見物でした」

クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです
クリックすると別窓に拡大表示されます。開きっぱなしでOKです

店主「……そして、再現が終わった後で各隊ごとに退場するんだが、これが最高だったな。
 「行進して、勝ち鬨あげて、笑いも取って」

バイト「笑い?」

店主「行列の時に隊長斬っちゃうのがあったろ。あんなのをやったりな、
 「下の写真は穴山信君隊なんだが、写真だけ見るとなんか悲壮な感じがするんだが
 「喋ってることは『殿っ、ふざけてないでちゃんと締めてください!』だからな」

バイト「『殿といっしょ』のノリっスね」

店主 「時間もとうに遅いせいか、北村−輝も帰ってるせいか、観客も半分くらいになっちゃってたんだけど、
 「正直、これを観ないのはもったいない。
 「客も一緒になって勝鬨挙げて、まさにライブのノリだよ。うん」

バイト「カチドキ?……てことは、もちろんマスターも」

店主「ええ、きがついたらいっしょに『えいえい、おうおう!』と」

バイト「まさかっ、そのまま模造刀持ってシンケンゴールドのお面かぶって乱入したりしてないでしょうね!
 「やめてくださいよ、『二十一世紀の変質者が川中島合戦にタイムスリップした』なんて勝手な設定作ったりするのは」

店主「へっ、変質者って云ったかっ! 」

バイト「ひっ、……いえ、気のせい、聞き違いっスよマスター……!
 「わかってます、人並み外れてシャイなマスターが、そんな大勢の前に姿をさらすような恥ずかしいマネをするワケなんかないっスよね……っ!」

店主「けど……正直、出たいとは思ったけど。一般公募で」

バイト「おいっ!」

店主「パフォーマーとしての血がたぎるんだよ……仕事があるから難しいだろうが」

バイト「……と、とにかくマスター、盛り上がったのはよくわかりました。北村−輝もちゃんと撮れてよかったっスね……」

店主「他にも何枚か撮れてるから、あとで見せてやるよ」

バイト「で、翌日は春日山行ったんでしょ? そこでそんなに日焼けしたんでしょ?」

店主「そうそう。次の日もアザラシやら時代屋が……おっと、長くなるからここで切ろうか」

 

 

 

平成21年8月2日

店主「やあ、いらっしゃいませ。
 「……ええ、お久しぶりです
 「すみません、ずいぶん長いこと店を空けてました。
 「ちょっとスランプに陥ってましたが、どうにか居直れました。
 「またよろしくお願いします」

バイト「あのねお客さん。実はマスター、自分探しの旅に戸隠山中に行ってたんスよ」

店主「じ、自分探しぃ?」

バイト「隠さなくてもいいんスよ。天平年間に鬼無里付近に埋没したと伝えられる、本体と母船とを捜して掘り起こしに出掛けてたんでしょ」

店主「本体て何だっ、母船って何だっ!」

バイト「わっ、落ち着いてくださいマスター!」

店主「……ったく、なんで早々からドツキ漫才をしなきゃならんのか……。
 「まぁ、この三ヶ月ちょっとの間に、例の骨髄移植も無事終わったりしています。
 「戦国BASARAやらにハマったハナシなんかもありますんで、おいおい閑古鳥で紹介できればな、と思います。
 「それから更新が止まってた島原傀儡舞も

バイト「戦国BASARAって、メイド喫茶でパッケージ米を衝動買いしたってやつっスよね?」

店主「そ、そんなコトもあったっけか……」

バイト「酔っ払って脱ぎかけたり、ヒト様の携帯を強奪しかけたとも聞きましたよ? スランプのヒトのするコトじゃないスよね、それ」

店主「根も葉もないコトを捏造するんじゃないよっ!」

バイト「そうだ、サイン会っていえば、昨日時代屋行ってきたんスよね?」

店主「ああ。大羽快先生のサイン会な」

バイト「誰スか、それ」

店主「おいっ! 失礼なコトを云うな。
 「戦国をテーマにした四コマ『殿といっしょ』を描いておられる方だ。
 「史実のエピソードをもとにしたギャグを展開する良作で、これがなかなか面白いんだ。
 「絵は細かいし史実は抑えてるしテンポはいいしイジり方は強烈だし、時には腹を抱えて笑っちゃう。
 「……ま、知名度はイマイチかもしれないが」

バイト「そこでオトしちゃダメでしょ! マスターこそ物凄く失礼じゃないスか」

店主「こ、これからブレイクするって意味で!
 「……で、その方の初サイン会が時代屋であるってんで、整理券手に入れて行ったんだ。
 「ちなみに、100枚用意してたそうだがどうやら定員割れだったらしくて、当日参加もOKだったんです。
 「先生がメジャーじゃないのか時代屋がメジャーじゃないのか、いずれにせよもったいないよなぁ……」

バイト「なにげに失礼を重ねてますよ。スランプのままだった方がいいんじゃないスか」

店主「い、いや……その分密度の濃いサイン会だったんだよ。
 「そうそう、色紙を皆さんにお見せしないとね。ほら、これなんですよ」

バイト「おい」

店主「わ……わかってるよ……。
 「ほらあの、こういうのって著作権とか肖像権とかあるんじゃないかと思うと、ちょっと加工しなきゃならないだろうし」

バイト「ちょっとじゃ無いでしょ! 何が哀しくてこの店のバナーなんか見せられなきゃなんないんスか!」

店主「じゃ、これでどうだ?」

店主「ま、さすがにまんま写すのは気がひけたんでモザイクはかけさせてください。
 「色紙の中央に描かれてるのが直江兼続、これと左中央のフキダシ、
 「セリフは読みづらいけど『寝る前に三回づつ唱えてください。『殿といっしょ』は面白い!!』とあって
 「その下、左下には愛の前立の兜が描かれているんだ。これはもともと色紙に印刷されてて、
 「サイン会の場では色紙左上のサイン、右上のアテ書き、それから右下に
 「登場人物のうち山本勘介か真田幸隆をその場で描いてもらえるんだ。この二人は簡単に描けるとのことでな……で、ここには勘介を描いてもらったんだが」

バイト「イラストもサインもさっぱり見えないんスが」

店主「心の眼で見るんだよ

バイト「眼を細くした方がまだ見えると思いますけど」

店主「作品が作品なだけに、前に行った童門先生のサインよりも客層が若いし、女性が多かったな。描きながら好きなキャラを訊ねられたり(集計をとってるようだったか)話し込んだり、和気藹々ってムードだったよ。
 「そうそう、こないだ引退した時代屋の女将さんがおいでになってたんだけど……洋服姿を見るのが初めてだけど、奇麗な方だったよ。うんうん」

バイト「まさか、先生や先代女将や店員さんにクドく話しかけてヒンシュクかったりしてないでしょうね」

店主「してません。行儀良くしてました

バイト「そうスか」

店主「……その分、同行していただいたAさんには色々語っちゃったけどな」

バイト「おいっ!」

店主「Aさん、ありがとうございました♪ おかげで楽しかったです」

バイト「ウチのマスターが迷惑かけました……で、他に何買ったんスか?」

店主「はい?」

バイト「シラ切ったってネタは割れてんスよ。マスターが時代屋行って手ブラで帰ってくるワケないじゃないスか」

店主「……ま、まぁ。確かにそうだけど……
 「……こんなもん、かなぁ……」

店主「上の二冊は件の『殿といっしょ』。整理券もらったときに在庫がなかったのを取り寄せてもらってたんだ。
 「事情があってホントは本に直接サインしてもらいたかったんだけど、今回はそれはダメってことでね」

バイト「他にも買い込んでますね……」

店主「なにもそんな呆れた顔しなくても」

バイト「で、他は?」

店主「他? いや、買った本はもうこれで全部ですよ」

バイト「本は全部でもグッズがあるでしょグッズが」

店主「ば、バカを云いなさい。いい大人がグッズ買って喜んだりするワケないだろうが」

バイト「ほーお。
 「……じゃ、これはなんスかマスター?」

店主「げっ……!
 「ち、違う! 知らん! これは気がついたらカバンの中に入ってて……!」

バイト「それじゃ万引きでしょ」

店主「いやっ、だからその……ほら、
 「直江兼続のレターセットだよ? 直江状だよ? シャレっ気たっぷりのアイテムて感じで気が利いてンじゃん? それでつい気がついたらフラフラぁ〜〜って感じでレジへと、ねぇ……?」

バイト「正気に返ってくださいマスター、直江状って絶縁状なんでしょ?
 「そんな手紙をヒトに出すんスかあなたは!」

店主「……『オマエ ライゲツ クビ テンシユ』とかだったら出すかもしれんなぁ」

バイト「誰に!? 誰に!?」

店主「知りたいのか?」

バイト「……ったく、戸隠で本体ごと行方不明になってりゃよかったのに……」

店主「よく聞こえなかったが」

バイト「いえ、何も云ってないスよ。
 「……それで、その上にこんなモノまで買ったんスね?」

店主「おいっ、ちょっと待てそれは……!」

バイト「写真じゃわかりにくいかもしれませんが、Tシャツです。しかも二着」

店主「日本語のレタリングをデザインにするって奇麗だよな」

バイト「こんなモノまで時代屋で買って……」

店主「違う、違う、これは時代屋じゃ買ってない」

バイト「じゃ、どこで?」

店主「だからさ、あのさ……時代屋で買いたかったけど、在庫がなかったんだよ。
 「そしたら、店員さんがメーカーサイトを教えてくれたから、そこで直販を……」

バイト「…………ふぅ」

店主「そ、そんな眼で見るなっ、見ないでくれ!
 「ほ、ほら。シャツって無地しか持ってないから、街でも着られそうなオシャレなのがほしかったんだ。
 「ファッションはトレンドじゃなくポリシーだし。
 「さすがにサイン会には着てかなかったけど、今度のイベントだったら受けそうじゃないか。なぁ」

バイト「イベントって……夏コミでしょ?」

店主「もちろん」

バイト「そう云えば、マスター……夏コミ、スペース取れてるんスよね」

店主「そ、そうだったっけ……」

バイト「流れ出てる汗拭いて、ちゃんとオレの眼を見てください。
 「で……新刊、出るんスか?」

店主「いやあの……その……戸隠で宇宙船捜してたからさ……」

バイト「あと二週間切ってますよ」

店主「それはあの……えーと……
 「そうだ、サインお店に飾んなくちゃ!」

バイト「何アネさんみたいに逃げてんスかっ、待ってくださいマスター!」

 

 

 

平成21年7月26日

ウェイトレス「あらぁ、久しぶりじゃん。元気だった?」

バイト「何云ってんスかアネさん、ちゃんと一緒に働いてたでしょ?」

ウェイトレス「そうだっけ? どこで? 流しの隅? 冷蔵庫の下?」

バイト「ヒトをゴキブリみたいに云わないでくださいよ……」

ウェイトレス「三ヶ月近くも更新サボってるからでしょ」

バイト「文句はオレじゃなくてマスターに云ってください」

ウェイトレス「そんなにコタえてたの? オーラ占いでトラウマ触れちゃったの

バイト「それと違うみたいなんスけどね……」

ウェイトレス「骨髄提供は終わったんでしょ?」

バイト「ええ。相手の患者さんが心配で」

ウェイトレス「そうよねぇ、性格変わったりしてないといいんだけど……」

バイト「そのうちレポート書くって云ってるんスけどね」

ウェイトレス「けど、今日も出てこないんだ」

バイト「心配スか?」

ウェイトレス「全然

バイト「あっさり」

ウェイトレス「そのうち立ち直るでしょ」

バイト「まあ、ね……そうそう、マスターからバトン預かってるんスよ、閑古鳥のネタにしてくれって」

ウェイトレス「バトン?」

バイト「妖逆門の同人やってる三井さんっているでしょ? あの人から来たんスよ」

ウェイトレス「三井……ああ、寿里さんね。グルメなブログ楽しく読んでます♪」

バイト「ああ、オレもああいうハイソなお店でデートしてみたいんスよね」

ウェイトレス「架空の人物はお店でデートなんてできないんだよ。知ってた?」

バイト「ひでぇっ! 自分だって架空のクセに……!」

ウェイトレス「はいはい、早くバトンを始めましょ。どれどれ……『デスクトップバトン』?」

バイト「『これを見た人は、必ずデスクトップのスクリーンショットを日記に載せます。
 『執行猶予はありません。
 『あまりに名誉毀損だという場合には、アイコンやファイル名に修正を加えてかまいません。
 『しかし、あまり修正しすぎるとおもしろくないのである程度自粛しましょう。
 『早速すべてのウィンドウを最小化しましょう。』

ウェイトレスそれで店長がデスクトップのスクリーンショットを撮ったワケね……」

※クリックすると原寸大に克明に表示されます。

バイト「『【1】 あなたのデスクトップを晒して、一言どうぞ。』」

ウェイトレス「寿里さん、期待に添えなくてごめんなさいね。絶対加工してるわコレ」

バイト「いやいや、アネさんの一言じゃなくてですね」

ウェイトレス「なんかこう、もっと強烈に変わってるのが出てくると思ったんだけどね……
 「独身男がプライベートで使ってるパソコンでしょ?
 「『いや〜ん、こんなの恥ずかしいですぅ』とか云えないじゃん」

バイト「たとえどんな画面が出てもアネさんの口からそんなセリフは死んでも出てこないかと」

ウェイトレス「何か云った?」

バイト「さ、次の質問行きますね。
 「『【2】OSは何?』」

ウェイトレス「見たトコXPね……リナックスじゃなかったっけ?」

バイト「あれはサブノートっスよ。メインで使ってるノートはXPだそうスよ」

ウェイトレス「Vistaは使ってないの?」

バイト「オレも、買い換えようって散々云ってんスけどね。今の10年使い倒すって本気で云ってますからね」

ウェイトレス「Pen3で1ギガないんでしょ? よく頑張ってるわね」

バイト「ここだけの話、動画が観られないんスよ……世間の話題から思いきり乗り遅れてるんスよ」

ウェイトレス「さすが世捨て人よねぇ……」

バイト「じゃ、このイキオイで続けます。
 「『【3】これはあなた個人のパソコン?職場のパソコンや家族共有のパソコン?
 「あ、これはオレが答えます。マスターから回答も預かってんスから。
 「マスター個人のPCっス。文章書くのもネットで遊ぶのもこれと、もう一台サブノートで使ってます。
 「会社でもPCあるんスけど、ファイルもネットも履歴が残るんで自粛してるそうですよ」

ウェイトレス「全然フツーの回答じゃない。もっと面白くしなきゃお客さんつまんないわよ」

バイト「うっ、すいませんアネさん……って、クレームはマスターに云ってくださいよ」

ウェイトレス「そうよね、いっぺんガツンと云わなくっちゃ」

バイト「そう云ってちゃんと云ったコトないじゃないスか! いつも一人で逃げてるクセに!」

ウェイトレス「ほらほら、次の質問続けてちょうだい♪」

バイト「ひでぇ……
 「『【4】この壁紙は何?どこで手に入れた?
 「マスターがね、『よくぞ訊いてくだすった!』て云ってましたよ」

ウェイトレス「『くだすった』?」

バイト「ええ、『くだすった』。そこから語り始めてもう大変。
 「要約すると『ラストサムライ』のサイトからダウンロードしてきたそうスよ」

ウェイトレス「『ラストサムライ』ならせめて小■の行水シーンでも飾ればいいのに」

バイト「まぁ、そこがマスターっスから」

ウェイトレス「そうよね、そこがマスターだからね」

バイト「『【5】壁紙は頻繁に変える?
 「ほとんど替えてないっスよ。オレたちには理解できない妙なコダワリがあるらしいのと、
 「あと、基本的にモノグサなんスよね……」

ウェイトレス「こっそり替えちゃえば? 『エマニ■ル夫人』とか『プライ▲ート・レッスン』とか

バイト「いやいや、イヤガラセならむしろもっと……ってアネさん、煽動はやめてくださいオレが殺されるんスから」

ウェイトレス「ちぇっ」

バイト「舌打ちはやめてください。
 「『【6】デスクトップのアイコン数はいくつ?』」

ウェイトレス「ええと、……18?」

バイト「右下にごみ箱がありますよ。全部で19」

ウェイトレス「さっきから気になってんだけど、左下とかに散らばってるの……これ、jpegよね?」

バイト「ええ」

ウェイトレス「中身は?」

バイト「さあ」

ウェイトレス「PCあるんでしょ? 見ちゃお」

バイト「いやちょっと待ってアネさん、そこまで暴くバトンじゃないし、さすがにそれはマズいんじゃ……」

ウェイトレス「わかってるわよ。あんまり過激だったらお客さんには見せないから」

バイト「でも見るんスね……わっ、ちょっと!」

ウェイトレス「…………もう、何をコメントしていいやら…………」

バイト「はは……時代屋でBASARAとタイアップしてた時の写真らしいっスよ。色々買ったり飲み食いしたりして、みんなにメールで送ったそうっス」

ウェイトレス「わかった!
 BASARA米買った後で我に返って、自己嫌悪に陥って更新止まってるのね!
 「あたしがこんなマネやらかしちゃったら、
もう一週間くらい引きこもってお店辞めるかもしれない。わかるなぁ。うんうん。
 「……ひょっとして、伊達政宗の兜も買っちゃったりしてんじゃないの?」

バイト「オレは知らないし知りたくもありません」

ウェイトレス「……と、とにかくね、個人のプライベートにはあんまり触れちゃダメよ。わかった?」

バイト「いや、触れたのは主にアネさんじゃ……」

ウェイトレス「おだまり」

バイト「……じゃ、次行きます。
 「『【7】ファイルやショートカットがグチャグチャしているデスクトップ許せる?
 「これもコメントもらってます。『許せないけど気がつくとぐちゃぐちゃに』てそうです」

ウェイトレス「割と奇麗に片付いてるわよね」

バイト「見えない所はグチャグチャしてるらしいっスよ。仕事用とか」

ウェイトレス「あと私生活とか?」

バイト「信憑性を持った冗談はやめてください、後で殺されるのはオレなんスよ?」

ウェイトレス「ほらほら、次行ってちょうだい」

バイト「……『【8】何かこだわりはある?
 「コダワリのカタマリみたいなヒトですからね……。
 「『右下に配置したごみ箱。
 「『あと、普段はいくつかウインドウを広げてますけど、その配置にも』だそうっス」

ウェイトレス「誇らしげに語ってる店長の姿が眼に浮かぶわよ。ヘンなトコロにこだわるわよねぇ……」

バイト「『9】今回、バトン回って来てからこっそりデスクトップ整理した?
 「『スクリーンショット撮ったあとで画像ファイルを整理。
 「『いつかしなければならないと思ってたので、いいきっかけになりました』
 「ってコメントですけど……アネさん、信じます?」

ウェイトレス「まっさかぁ」

バイト「でしょ? オレも云ったけど頑として認めないんスよ。
 「勝ち誇ったような笑みをして、
 「『ま、ちょうど片付いてた時期にバトンを受けたこともあるけどね』とか云ってんスよ」

ウェイトレス「そーゆー態度をとるから、壁紙を『エ▽ニエル夫人』に替えたくなっちゃうのよねぇ。
 「山田くん、やっておしまい

バイト「誰が座布団運びですか! てゆーかやるなら自分でやってくださいよ。
 「後でバレたときに罪を押しつけるつもりでしょアネさん!」

ウェイトレス「うっ、なんて鋭い洞察! さてはキミ、あの有名な高校生探偵の……!」

バイト「マスターがだいぶ伝染ってますよアネさん。
 「最後の質問行きますからね。
 「『【10】最後に『特にこの人のデスクトップを覗きたい』という5人
 「これはアンカーでお願いしたいそうです」

ウェイトレス「え〜〜、アンカーじゃつまんないじゃん!
 「せっかくグラフィックやってるお客さんもいるんだし、どんどん指名しちゃおうよ♪」

バイト「けどほら、マスターって知り合い少ないし」

ウェイトレス「……そっか、それもそうよね。可哀想な店長……」

バイト「どうか、彼のために
泣いてあげてください

ウェイトレス「しくしくしく。
 「……けどさ、いつもならそろそろ店長が飛び込んでくる頃じゃないの?」

バイト「それなんスけどね。やっぱ今日はこれが精一杯だそうっスよ」

ウェイトレス「う〜ん、いつものオチじゃないのはちょっとつまらないな」

バイト「やめてください、オレが迷惑するのがそんなに面白いんスか。
 「寿里さん、面白いバトンをありがとうございました♪」

 

 

 

[メニューに戻る] 


お願い
このサイトはリンクフリーですが、そのせつにはご一報ください。
また、リンクを張る際にはエントランス
(http://homepage3.nifty.com/logicon/sabou/)につなげていただけると、嬉しいです。

SINCE_DEC.17.1998
PRESENTED_BY_RYOHSUKE.YASUOKA