からくりサーカスオリジナルストーリー
「行け!ぶんぶんブラザーズ」

  お断り:本作は藤田和日郎作『からくりサーカス』(小学館・週刊少年サンデー好評連載中)をもとに勝手に書き上げたものです。
原作はもとより、リアルタイムでサンデー本誌の連載をお読みになっていない方には(あるいは、読んでらっしゃる方々にも)、何が何だかさっぱりわからないかもしれませんが、なにしろ書いてる本人にも何が何だかさっぱりわからなくなっていますので、なにとぞご容赦の上よろしくご覧ください。


 

「イェーイ! オレ様達こそ、熱血機巧活劇『からくりサーカス』でいま一番ナウポップコンビぶんぶんブラザーズだぜ!」

イェイェ〜イ! そしてぶんぶんブラザーズブラザー様とは、オレ様のことだぁ〜!」

「ヘ〜イ! そしてこのオレ様こそが、相棒ブラザー様だぜベイベェ!!

「おいおいブラザー、オレ様おまえ様ブラザーじゃ、どっちがどっちか見分けがつかねーじゃねえか」

「バカだなぁブラザー。オレ様もおまえ様もブラザーだから、ブラザーズっていうんだろーが」

「そうか! さっすが、頭いいな。ブラザー」

そう、心配ないさブラザー! どうせもともと読者様には見分けがついてないぜ」

「それもそうだなブラザー。HAHAHAHAHA!

解説しよう、ブラザーのHAHAHAHAという異様な笑い声は、内蔵されている笑い袋から発しているものである)

 

「ヘイブラザー、ようやくキュベロンだな」

「そうともブラザー。オレ様達にかかれば大西洋なんてあっというまだぜ」

「なんてことのない旅だったな、ブラザー」

「そうとも、ちょっと領空侵犯で戦闘機に追っかけられただけだったな。ブラザー」

「たいしたことないぜブラザー、フランス空軍はヨーロッパ最弱だからな」

「おう、オレ様達より弱かったなブラザー」

「それなら、ムチャクチャ弱いってことだなブラザー」

「そうだぜ。なにしろオレ様達ムチャクチャ弱いもんな、ブラザー」

おいおいブラザー、それはいいっこなしだぜ! HAHAHAHAHA!

(くり返し解説しよう、ブラザーのHAHAHAHAという異様な笑い声は、内蔵されている笑い袋から発しているものである。
(笑おうとするたびに、
脇腹に出ている紐を引っぱらなければならないのが、非常に大変そうなのである)

 

「しかしブラザー、アルレッキーノ様を無事べて良かったな」

「な〜にブラザー、オレ様達の手に掛かったらたいしたことはないぜ」

「そうだな、でもっことしたりしたら大変だったな。ブラザー」

「そうだなブラザー、きっと沈んで行くんだろうな。アルレッキーノ様」

「アルレッキーノ様、げなさそうだもんな。ブラザー」

「きっとそうだなブラザー。でもよう、んでも楽器さねえんだろうな」

「助けてぇけど、オレ様達も泳げねぇからな。ブラザー」

「それじゃ助けにいけねえな、ブラザー」

「けど、見殺しにはできねえよブラザー。一応アルレッキーノ様だしよ」

そうだなブラザー。仮にもアルレッキーノ様だしな」

「そうだぜブラザー。その時には、命に替えても助けなければならないんだな」

「けどブラザー、・・・オレ様達が溺れても、アルレッキーノ様はやっぱたすからねえよな。飛べねーんだから」

「なぁんだブラザー、それじゃはじめから助けねー方がマシってことじゃねえか!」

「おいおいブラザー、それはいいっこなしだぜ!・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれれ?

「どうしたブラザー、ここは笑うところだろーが?」

「すまねえブラザー・・・紐が引っかかっちまってよ・・・あ、OK。HAHAHAHAHA!

(しつこく解説しよう。ブラザーの異様な笑い声は、内蔵されている笑い袋から発しているものである。
(もともとこのシステムは、フランシーヌを
無理矢理笑わそうと開発されたが、このような致命的な欠陥を抱えるため、ブラザーに試作的にとりつけられただけで中止されてしまったのである)

 

「けどようブラザー、オレ様達のせいでアルレッキーノ様の人気ガタ落ちしてるみたいだぜ」

「なんでだいブラザー?・・・わかった! 魅力的キュートオレ様達が、アルレッキーノ様の人気をさらっちまったんだな」

「それは違うぜブラザー。オレ様達が運んできたってのが『ヘボ〜い!』って、女性ファンを中心に顰蹙を買ってるらしいんだぜ」

「ええっ! それは心外だぜブラザー」

「なんでも、『あれなら伝令ガラスが鬼太郎みたいに運んだ方がよっぽどマシ』だってよ」

「あ・・・・・・そうだな、オレ様もそう思うぜブラザー」

「おいおいブラザー。オレ様達まで認めんなってーの」

「おっとすまねえな、ブラザー。でも、強くてかっこいいオレ様達魅力を充分理解してもらえてないんだな」

「そうだな、ブラザー。強くてかっこいいオレ様達の実力がわかってもらえねえみたいだな、まだ」

「ああ、ブラザー。オレ様達、強くてかっこいいんだよな。本当は

「フラーヴィオ様よりか? ブラザー」

「当たり前さブラザー。オレ様達の強さとかっこよさは、フラーヴィオ様なんかの足元にもとても及ばないぜ!

「おいおいブラザー、それじゃ全然強くねーってことだろうが」

「え・・・そうか! 勘弁してくれよブラザー。そりゃ、確かに見た目は不細工でよわっちそうだけどな」

「まだ2コマしか出演してねえからよ。なあブラザー」

「まあ見てな。来週こそは大活躍で、ギャルハート釘付けだぜなあブラザー!!」

そうだなブラザー、イェ〜イ!!

「けどよ、こんだけ大口叩いて、ヒトコマでやっつけられたらお笑いだよな。ブラザー」

「総登場コマ数3コマ! アクエリアス並みだなブラザー」

「ゲゲッ!ブラザー、そいつはショックだぜ」

「なァにブラザー、最近の阿紫花や羽佐間に比べたらムチャクチャ多い方だぜ」

「おいおいブラザー。そいつは禁句だぜ! HAHAHAHAHA!

(・・・・・・私信です、阿紫花ファン・羽佐間ファンの皆さん。引きあいに出してごめんなさい。
(大丈夫ですよ。いつかきっと再登場して大活躍しますから・・・たぶん)

 

「ヘイブラザー、来週号が楽しみだな」

「そうだなブラザー。見てろよ、オレ様達の活躍を」

「ああ、見てろよブラザー。来週こそは強くてかっこいいオレ様達が、ギイコテンパンさ!

「おいおいブラザー『ギイを』だろ?」

「おおっとブラザー。日本語は難しいな!」

「えっ? オレ様達日本語喋ってたのか。ブラザー」

「・・・・・・・・・細かいことは気にすんなよブラザー。イェ〜イ!!

「そうだなブラザー! なにしろオレ様達は・・・」

「今一番パンチエクセレントスーパーコンビぶんぶんブラザーズだもんなブラザー!!」

「そういうことだぜブラザー、HAHAHAHAHA!

 

「それじゃ来週も、ハートウォームエキセントリックオレ様達、ぶんぶんブラザーズの活躍を、楽しみにしていてくれよ。シェケナベイベェ!!

「それじゃあ全国800万のからくりファン諸君、おやすみ・・・いい夢を。シーユーアゲーン!

(fin?)

(H11.3.5_Y.YASUMITSU)
(Presented by:R.YASUOKA)

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