「てめぇ! どうして勝を狙いやがる!!」
「こりゃどーも兄さん、
あたしは阿紫花英良と申しやす」
「そうじゃなくて!
何でこんなマネすんだって訊いてんだよ!」
「そうなんで♪
これでも黒賀の人形使いじゃちったぁ名の通った、
人形使いの阿紫花英良と申しやす」
「だから! 何の目的で勝を襲いに来たってのを……」
「へっ、あたしのCDが欲しいんですかい?
しょうがねぇな……んじゃ、差しあげやしょう。
歌ってんのはまぎれもなく、この阿紫花英良ですぜ」
「い……い、『いつもの手』……『M.C.アシハナ』ぁ……?」
「え、なんですって?
「……そんなにあたしの踊りが見てぇんですかい?
羽佐間ぁ、みゅーじっく・すたーとですぜ」
「へい!(ポチっとな)」
「いきやすぜっ! 1・2・3・4!」
i・tsu・mo・no・te2001
(NYリミックスバージョン)
作詞・作曲・歌:M.C.アシハナ
バックコーラス:羽佐間&黒賀村少年少女合唱団
オレはashihana! オレはkurogaだ!
コギャル(yeah!)OL(yeah!)未亡人(yeah!)
レースクイーン(yeah!)うさぎちゃん(wow!)
mi・n・na まとめて(a-ha!)
i・tsu・mo・no・te!(oh-yeah!)
「ブラァーーーヴォ!!
ブラボォォォ!! 最高ですぜ兄貴ぃ!(ぱちぱちぱちぱち)」
「崩拳っ」
「ごふぅぅぅっっ!」
「あっ、兄貴ぃぃぃ!!」
「なんか……いちおう敵みてぇだから……死なない程度に打ったケドよ……。
な、あんたら……戦いに来たんだろ? 勝を襲いに来たんだろ?」
「あ……当たり前だ!
兄貴はな、黒賀『ぶっ殺し組』のリーダーなんだぜ!」
「……よかった……じゃ、攻撃してよかったんだな……
「なぁおい、オメーら……降参しないか?
「わけわかんねーし
「……なんか、弱いものイジメをしてるみたいで……」
「てっ、てめぇ……兄貴を甘く見んなよ!
「教えてやるぜっ、兄貴は黒賀最強、絶対無敵の人形使いなんだ!
「こんな程度の攻撃なんかでやられると思ってんのかよ!
「……ほら兄貴、早く起きて下せぇってば」
「は、羽佐間ぁ……」
「ほーら兄貴♪『無敵〜〜アシハナ〜〜♪ 鉄の〜〜エーリョー〜〜♪』」
「『ニンドスハッカッカ♪ ヒジリキホッキョッキョ♪ ア・シ・ハ・ナの親分さん!』」
「……『鉄のぉ〜〜エーリョー〜〜♪』……よぅし、復活しやしたぜ!」
「さすが兄貴! がはははは! どーだ驚いたか! 無敵の人形使い、それが……」
「この阿紫花英良ですぜ♪ どーです、すげぇでしょ?」
「崩拳!」
「ごふぅぅぅっっ!」
「あ、兄貴ぃぃぃ!!
……わははは、バカどもが!
同じ手が何度も兄貴に通用するわけねぇだろーが!……ねぇ兄貴♪
さぁさぁ、いつまでも寝たフリしてねぇでとっとと立ち上がってくだせぇって!
ほら、
『無敵〜〜アシハナ〜〜♪ 鉄の〜〜エーリョー〜〜♪』」
「…………『無敵ぃ〜〜アシハナ〜〜♪』…………よ、よぅし……ふ、復活……」
「崩拳!」
「がはぁぁぁっっ!」
「へっへっへ! 気が済むまで打ちやがれ! 兄貴はビクともしねぇぜ……ねぇ兄貴?」
「…………」
「ほぉら兄貴♪『鉄の〜〜アシハナぁ〜〜♪』」
「…………ま、待ってくんな……は、は、はざまぁ……」
「『無敵ぃ〜〜エーリョー〜〜♪』」
「は……はざまぁ……こ、こ、これいじょ……」
「……へ、兄貴?
「……………………
「……………………
「……………………『無敵ぃ〜〜エーリョー〜〜♪』」
「ゆ……許してくんな……。これ以上は……ちょい……無理……(かくんかくん)」