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鬼切丸オリジナルストーリー

「鬼切丸小劇場〜第18巻〜」

 

おことわり:
本作は楠桂作「鬼切丸」第18巻のエピソードを元にしたパロディです。
原作未読の方には意味が分からぬ、あるいはネタバレになってしまいますが
どうぞ、ご容赦の上お読みいただけると幸いです。
なお、一部設定に変更を加えてあること、
あわせてご容赦いただきたく存じます。

 

 

はるかな昔、鬼の屍から生まれた純血の鬼。

同族殺しを天命とし、角を持たないかわりに

神器名剣「鬼切丸」を携え、

すべての鬼を切り尽くせば人間になれると信じ、鬼を滅ぼし続けている。

しかし・・・鬼は人間の心から生まれ、

けして絶えることがない。

今日もまた、人の心の暗闇が、鬼を生む・・・。

 

 

 

 

電脳鬼啖の章

(パソコンの前でおびえる表情の俊美。

(パソコン、モニターに浮かぶ表示は

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俊美「124件!」

 

(パソコン、不気味なうなりを立てる)

 

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俊美「何かが、流れこんできてる・・・

雫を、殺した何かが・・・?

(俊美の脳裏に浮かぶ、級友・雫の死に様。

(パソコン、突如ガタガタ揺れ出す)

 

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俊美N「・・・鬼?」

 

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(激しく唸りをあげるパソコンのモニタから

(ズルリ・・・、と

(鬼の姿が浮かび上がる。

(鬼、そのまま俊美の部屋に侵入してくる)

 

俊美「いやあああっ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俊美「あ・・・あれ?」

(鬼、上半身をモニタから飛び出させた状態のまま、身動きひとつとらない)

(俊美、おそるおそるモニタをのぞき込む)

俊美「・・・・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

 

俊美「こっ、これは・・・・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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(鬼、凍りついたように全く動かない)

俊美「(ホッとして)・・・よかった、●achintoshで♪」

鬼「んな(凍ったまま、声なき声で)・・・んなアホなぁ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宿り鬼の章

(天志(たかし)親友・山岸の部屋を訪れる。

(天志の手には、食料品の入ったコンビニの買い物袋)

 

山岸「やあ、天志。助かるよ」

 

(パジャマ姿の山岸、おにぎりを貪るように食べる。

(その左肩、異様な大きさの瘤を・・・人面瘡を作っている。

(天志、息をのむ)

 

山岸「(食べながら)へへ、だいぶ大きくなったろ?

「もっとたくさん食べて、彼女を育ててやらなくちゃ」

 

びり、

(と、山岸のパジャマの肩が裂ける。

(裂け目の内側から、少女の目、天志凝視している)

 

天志「ひいっ!」

 

(山岸の肩から生えるように、裂け目から腕が伸びる。

(そして、

(死んだ級友・根津帆波、山岸の躯から復活する!)

 

天志「・・・・・・っ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・や、山岸・・・・・・?

お前・・・・・・・・・食い過ぎだよ」

 

部屋に出現した帆波の体、

(風船の如くぱんぱんにふくれあがり、常識はずれの巨体で周囲を圧迫する(自主削除)となっている)

 

山岸「えっ(振り返る)・・・」

 

(山岸、帆波を見る。

しばしの沈黙

 

天志「・・・・・・だろ? 山岸」

山岸「うん・・・・・・・・・

・・・でも(頬を赤らめ)いいかもしんない・・・

天志「おまえ・・・もしやっ、(自主削除)専!?

ひいいいいっ!!

 

 

 

はるかな昔、鬼の屍から生まれた純血の鬼。

同族殺しを天命とし、角を持たないかわりに

神器名剣「鬼切丸」を携え、

すべての鬼を切り尽くせば人間になれると信じ、鬼を滅ぼし続けている。

しかし・・・鬼は人間の心から生まれ、

けして絶えることがない。

今日もまた、人の心の暗闇が、鬼を生む・・・。

 

 

(fin)

(H12.1.24_R.YASUOKA
(Based on comic,
('ONIKIRIMARU'#18
(by KEI KUSUNOKI)

 

おことわり:
本作はあくまでフィクションです。
文中登場する個人・団体・事件・パソコン機種は
すべて架空のものです。
間違っても、特定のパソコンを誹謗中傷する意図とか
(いや、▼indowsだってひどいし・・・いえ、何でも)
まして、
(自主削除)をどうこうとかそんな意図など
全然まったくさらさら持ちあわせていないことを
この場を借りて固くお断り申し上げます。

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