9月22日

 お元気ですか?

 先程、ついに下関にたどりつきました。周防大島から車を走らせて3時間強。唐戸市場の朝市にギリギリ間に合い、土産の海産物を買い込んでから赤間神宮をみて、ただいま壇ノ浦を間近にしながらこの手紙を書いています。


関門海峡を望む。手前が旅の友ラシーン

 これでようやく・・・3年越しの本州まわりの旅も終わりました。感慨とか感動とかという感情が(意外にも)あまり湧き起こりません。敢えて心境を・・・というなら、なんだか・・・また別の旅が始まってるような気がしてなりません。まあ、さしあたって千葉まで帰らないとならないのですがその後も・・・うまく言えないのですが、どこかに向かう新しい旅があって、そのあとも・・・というかまだまだずっと、どこかに旅し続けてるような気が・・・してるんです。人生は大きな旅である、なんてコトまで言ってしまうつもりもありませんが、まだ旅の途中なんだな・・・って思ってます。・・・なんかわかったようなわからないような内容ですが、思ったことを・・・ってことで勘弁してください。

 ここでもうしばらく休んでから、高速に乗って千葉に帰ります。高速でピッチが使えるのかわからないため、手紙もこれまでです。長い間おつきあいくださってありがとうございました。

 では、今日はこのへんで失礼します。・・・そういえば、昨日の朝から何も食べてなかったんです。朝飯食べないと・・・

 

9月21日

 お元気ですか?

 こちらは、昨日の天気がウソみたいな悪天候です。呉から広島へついて、どうにか駐車場を見つけてさあ自転車を・・・と思った矢先に土砂降りとなってしまいました。仕方がないので折り畳みの小さな傘を片手に広島城や紙屋町を散策しました。濡れるのがヤだったのでほとんどアーケード街から出なかったですね。そんな天気だったもので、写真もいまいち冴えないものばかり・・・だから、今日は写真は同封しません。勘弁してくださいね。

・・・そんな広島散策のあとで車を走らせて、今山口県の周防大島にいます。ここで夕方から夜中まで、今夜いよいよ終点の下関を目指します。うまくいけば、明朝の朝市には間に合うはず・・・え、のんびり行くんじゃなかったのか、ですか? う〜ん・・・本当はそのつもりなんですけど、台風が北上してくるのが気にかかりまして、天候が崩れる前に帰るつもりで、ちょっとピッチをあげることにしました。ま、無理はしないのが鉄則ですから、予定はまだ変わるかもしれませんが・・・ね。

 では、今日はこのへんで失礼します。それでは、おやすみなさい。

 下関に着いたら、あとは高速にのって帰るだけです。いよいよ旅も終盤ですが、気をつけて走りますね。

 

9月20日

 お元気ですか?

 そちらのお天気はいかがでしたか? こちらは、今日は天気もよく暑いくらいの一日でした。夜になってようやく涼しくなって・・・あ、今は広島県呉市のフェリー乗り場の駐車場でこの手紙を書いています。ここで夜明かしをするか、それとももう少し走るか思案しているところです。明日の朝には広島に入り、市内観光をする予定です。

 ハナシが横道にそれましたが、今日は・・・思わぬ寄り道をしました。はじめにお知らせしたとおり、この旅は本州の海沿いに走るコースをとっていましたが、今日思い立って今年開通したばかりの「しまなみ海道」に足をのばしたのです。

 しまなみ海道について簡単に説明しますと、いわゆる瀬戸大橋・・・つまり本州〜四国間架橋道路のひとつで尾道〜今治ルートに設けられています。ここの特筆すべきことは、架橋された橋のすべてに自歩道、つまり自転車歩行者が通れる歩道が設置されているのです。遊歩道がある橋は数々ありますが、自転車も・・・ってのは日本でここだけかもしれませんね。


来島海峡大橋。これがホントの著車近影

 その橋が架かっている尾道市を今朝通り過ぎたのですが、そのときに突如としてためしに渡ってみたくなってしまいまして、どこかの街を観光するかわりに・・・とつい、手を出してしまいました。本当は車載の自転車で走破!・・・したかったんですが、さすがに体力も気力も時間もなくて、一部分だけを(来島海峡大橋)自転車で、残りを自動車で走ってみました。

 通行料で5千円程度、時間にして休息込みで6時間近くのビッグな寄り道になってしまいましたが、とても楽しかったです。特に海峡の上を自転車で走るのって、とても気持ちがいいですね! 空は青いし、海も綺麗だし。そして橋から一望できる瀬戸内の島々がなにより美しかったです。できればいつかは全行程自転車走破! に挑戦してみたいものです(往復100キロ近く・・・無理かな?)。これだけの楽しい思いができるのも、自在気ままな一人旅の醍醐味なんですね。

 では、今日はこのへんで失礼します。それでは、おやすみなさい。

 

 

9月19日

 お元気ですか?

 日曜日、いかがでしたか? テレビとも新聞とも無縁の車上生活が続き、曜日の感覚が麻痺してしまってきています。夕方にラジオを(普段はCDを聴いているのですが)つけたとき、たまたまNHK教育テレビの音声が入り込み、それが「大草原の小さな家」だったから、ああ・・・今日は日曜日だったんだなぁって気づかされました。そういえば、観光地も人手が多かったですし。

 今日は・・・岡山をのんびり走ってきました。岡山南東部の牛窓というところで夜を明かし、岬沿いにのんびり走って西大寺から岡山市に入り、そこで車を駐車して岡山城と後楽園をゆっくり見物してきました。駆け足でまわってもダメだというのを大阪城で学びましたので、この2ヶ所に絞るかわりに重点的に見ることにしたのです。

 ・・・面白かったですよ。岡山城は展示のみならず大名カゴに乗れたり着物を着られたりと、ちょっとしたテーマパーク的な雰囲気になってましたし(あ・・・さすがに横で見てるだけでした。一人で遊んでも空しいだけですし)、後楽園がまた・・・見事なまでに美しい景色を見せてました! ほんの一部を切り取っただけですが、写真を同封しましたので、よろしければご覧になってください。


岡山後楽園。時間を忘れてのんびりできました。

 この旅行を通じていくたびか、自然、それから建物や街並みの美しさに感嘆することがありましたが、今回はいわば「自然と人との調和の美」とでもいいましょうか。草木、つまり芝生や樹木が、あるいは水や石までが人の手によって集められ、加工され、配列されて存在しています。計算されたその姿がひとつのハーモニーとして見る人の心に訴えかけてくるというか・・・ううん、うまく言い表せなくて恐縮なんですが・・・とにかく、素材としての「自然」と加工者の「人」とがあってはじめて成立する美なんですよね。・・・よく「日本人は自然と調和して生活してきた」って言いますよね? 本当の意味と違うかもしれませんが、この庭園をみてるうちに、なんとなくその言葉が思い浮かんできました。

 ところで、この手紙はいま、広島県福山市の競馬場手前の空き地で書いています。今夜はもう少し走ってネグラを見つけるつもりですが・・・いよいよこの旅も残すところ広島、山口の2県を残すばかりとなりました。実は・・・今朝方、旅行当初に計画していた日程と今の進行状況を比べてみたら、かなりのハイペースで進んでしまっていたことが発覚しました。・・・ま、あれだけ強行軍をしたら当然なんですが・・・せっかくの旅行、もう少しのんびり進んでも良かったかも・・・ですね。あまり早くたどりついてもつまらないので、もうちょっとのんびりしてみるつもりです。

 では、今日はこれで失礼します。おやすみなさい。

9月18日

 お元気ですか?

 土曜日の夕方、いま・・・兵庫県相生市の港にいます。道路沿いにあった温泉センターの駐車場で、風呂上がりのいい気分でこの手紙を書いています。なにしろ今日の強行軍ときたら・・・あ、昨日のつづきを書いてませんでしたね。

 昨日の手紙にもかきましたように、夕べ六甲アイランドで、大阪を観光するかこのまま走り続けるか・・・あれこれ考えてるウチに眠ってしまいました。今朝早く(こともあろうに、崖崩れに巻き込まれそうになる夢で目が醒めました)結局、折衷案をとることにしました。


大阪城天守閣。無情に門が閉まってます・・・早すぎて。

 すなわち、朝早く大阪に電車で向かって、大阪城を見て、それから繁華街をちょっとあるいて午前中にもどり、道が混む前に西に出発する。という予定にまとまったんです。車を埠頭の路上に停めて、自転車で六甲ポートライナーの駅にむかい、それから大阪に電車で向かいました。大阪城公園駅で降りて一路天守閣へ、9時ちょうどの開館で中を駆け足ぎみにまわり、それから地下鉄を乗り継いで心斎橋筋から道頓堀を歩き、地下鉄と電車で梅田そして六甲アイランドにもどってきました。港湾関係者用の食堂で軽い昼食をとり、出発したのがちょうど12時のことでした。

 それから国道沿いに三宮、神戸、姫路を経由して相生にたどりついたわけです。ここで風呂と休息と夕食をすませて、この手紙を書き終えしだいさらに西に進み、いけるところまで行ってみるつもりです。

 それにしても・・・本当に駆け足の大阪観光でした。いえ・・・本当のところ、駆け足すぎたくらいでして。大阪城の天守閣、さすが太閤さんのお城だけあって見所のある展示でいっぱいでした。大阪夏陣合戦屏風図絵なんてのは、腰を落ち着けてじっくりと見たかったです・・・。道頓堀も、あんまり急いでいたせいでたこ焼きもお好み焼きも食べ忘れてしまいましたし・・・それを思うとちょっと、いえかなり残念です。

 でも・・・そうだ、六甲アイランドで見たのですが、あの島には阪神大震災のときの仮設住宅がまだ残されていました。もう人影はなくて、一部は取り壊し工事もはじめられていましたが・・・あれを見て、地震の時の報道映像の数々が脳裏に甦ってきました。もっとも甚大な被害をうけた長田区も走りすぎましたが、車から見た限りでは地震の爪痕というのは見受けられず、ただ普通の街並みにしか見えませんでした。・・・身の回りにも直接間接に被害をこうむった方々がいるというのに、時の流れとともに少しずつ忘れてしまい、気がついたら過去の出来事になってしまってたんですね・・・。だけど・・・あの出来事は忘れ去られてもなくなってしまうわけではないんですよね。ポートライナーの窓から水色の甍の波を見ながら、自分の迂闊さを反省するとともに、しばしあの凄惨な報道の数々を思い返しました。

 最後にちょっと重い話題になってしまいましたが、やはり・・・脳天気に旅しているわけでないってトコロをアピールさせてもらって、今日は筆を置くことにします。風呂と夕食が眠気を誘ってきました。今夜は早めに寝るとします。

 では。

9月17日

 お元気ですか? そちらのお天気はいかがでしょうか。

 こちら・・・今いるのは神戸近くの六甲アイランドの埠頭です。こっちの、つまり阪神地区では大雨警報が発令されて、さきほどまで雷をともなっての断続的な豪雨がありました。ワイパーブレードの具合が悪くて前が見えなくなってしまい、一時ロー▼ンに避難したこともありましたが、どうにか無事に過ごしています。ただ・・・ネグラを探しているウチに大阪神戸をあれよあれよという間に通り過ぎてしまったのが残念です。とりあえず今夜はここで寝るとして、明日・・・どうしようかな?


和歌山城。今日は開いてましたよ! 門!

 おっと、今日のコースをまだ書いてませんでしたね。今日は・・・紀伊半島を海岸線にそって白浜から田辺、御坊から道成寺に立ち寄り、日ノ御碕をまわってそれから有田、海南と北上して、和歌山市で車を駐車して和歌山城を見物してきました。やはり、少しくらいはゆっくりと観光もしないと・・・ですね。昭和に再建された天守閣に登ったり、築城当時から残された緻密な造りの石垣をまじまじと見つめたりしてました。搭載の自転車で市内をまわり、ほかにも商店街や駅の周辺などをブラブラしてました。今日は給料日だったんで郵便局で旅費をおろしたりもしましたし。

 今にして思うと、昨日自然の織りなす素晴らしい景色を堪能したのと対照的に、今日は街や建物といった人の造りしものを見てきたようです。城もそうですし、街もそう。それからさっきまで走ってきた国道沿いの・・・地震で崩れて再建された高速高架もそうですよね。あ、それから山と山の間の、ほんのわずかな平地に設けられたような家々や港もそうですし・・・こういう、人間が自らの生活のために築いてきたさまざまなものを見るにつけ、つくづく人間の生命力の強さというものを思い知らされます。・・・ほら、人間って牙や爪を持たないかわりに自ら環境をきりひらく能力があるっていうじゃないですか? 自分の周囲を自らの都合のよいように改良していくことで、万物の霊長たる地位を築いてきたって・・・でも、それが結果として様々な環境問題を引き起こしていることを考えるとちょっと哀しいですが、それでも、人間の力って凄いなって思わされるんですよね・・・。

 ううん・・・自然や人間について考えてしまうとは、我ながら深い旅をしているものです・・・(あ、ここは突っ込んでください)。大阪観光をどうしようか、あるいはこのまま西に進んでしまうものか、あれこれ考えながら今夜はこれまでにします。明日、どこから手紙を書くんでしょうか?

 ま、明日には明日の風が吹くってものですよ、ね?

 では、おやすみなさい。楽しい週末を!

 

9月16日


潮岬灯台、またしても、無情に門は閉まる・・・。

 お元気ですか?

 のんきな強行軍も今日で3日目です。あいかわらずマトモに観光もしないまま、鳥羽から尾鷲、熊野、新宮、串本と来て今は・・・この手紙を書いている夕方には・・・本州最南端、潮岬にたどりつきました。手紙を書いたらもう少し走って、途中夕食をとりながら休めそうな場所を探すつもりです。さぁて、今夜のネグラはどこかいな・・・ううっ、車上生活も長引くと、プチ・ホー△レス?って気がしてきます。

 紀伊半島・・・伊勢志摩から潮岬に至るこの行程では、切り立った山によって曲がりくねった道を延々と走ってきました。そのせいか、直線距離にしてみるとあまり大した距離でないように思われるかもしれないでしょうがとんでもない・・・鳥羽を出たのが朝の5時だから、休憩を入れたとしても8時間ちかく運転をつづけてた勘定になるんです。

 その間ずっと、くねくねした、アップダウンの多い道を車間距離に注意しながら走ってきました。

 一応国道を通ってきたんですが(あ・・・このへんの事情は、あとでお話しします)、それでも下手したら林道もどきの狭いルートなんかがあって走りづらかったのなんの・・・。鳥羽から熊野、那智くらいのルートは特に、崖沿いの道、『落石注意』の看板、そしてトンネルがもう数え切れないくらいありました。

 でも、その分・・・っていっていいのかどうかアレですが・・・景色は見事でした。リアス、というのでしょうか・・・山と海とが隣接する湾、漁港。鳥羽の・・・カキ養殖をしている入り江は、静かな水面に山が映えているさまに思わず「荘厳」という言葉を思い浮かべました。また、途中で見た名前もしれない谷なんですが・・・深緑一色に彩られた、険しい山に取り囲まれているその姿、そのスケール! 持っていったカメラでは(いえ・・・撮るヒトの腕では、なんですが)とてもその広大さをつかみきることができないと、撮るのをあきらめてしまった光景です。那智の滝を見忘れてしまった(気がついたら通り過ぎてしまっていたんです・・・)のは非常に残念なんですが、その負け惜しみも含めてこれらの自然の姿を美しいと思っています。

 それから・・・ええと、そうそう国道のハナシなんですが、この前の手紙で書いたように本当はなるべく海岸沿いを走るつもりで林道・小道もコースにすえるつもりだったんです。でも・・・地図にのってないようなこれらの道を走ると行きどまったり迷ったりすることが多いので、なかなかハイリスクな選択なんです。実は今日も、「この道を行った方が海岸ぎりぎり走れそうだ・・・」と判断に迷う局面があったんですが、結局すべて国道沿いを(たとえ内陸になっても)走って来ました。リスクを避けるというのが理由なんですが・・・もう数年前ならドンドン地図に載ってない道を突き進んだものだと考えると・・・冒険心が薄れてしまったのかな? と少々さみしい気がしてなりません。ううっ・・・。

 なんだか・・・思ったままを書き連ねてしまったら、ずいぶんととりとめなく読みづらくなってしまいましたね。あれこれ書きたいことが色々わいてきて、論理的整理がうまくつきません。モノカキの端くれとしてこんな手紙をおくっていいのかな・・・と心配もありますが、なにとぞお許しください。

 そうだ、そのかわりというわけでもありませんが、昨日門前払いをくった名古屋城と、今日門前払いをくった潮岬灯台の写真を同封します。「ホントに旅行してるの?」と思われてるかもしれないので、証拠の意味もかねて送ります。どうぞごらんになってください。

 では、今日はこのへんで失礼します。お元気で!

9月15日


名古屋城、無情に門は閉まる・・・。

 お元気ですか?

 旅は順調に進んでいます。沼津から富士、静岡から浜名湖をわたって、それから渥美半島と知多半島をそれぞれぐるっとまわり名古屋に至りました。それからさらに足をのばして四日市、津、伊勢そして鳥羽と来て、いまは鳥羽の駅前でこの手紙を書いています(かいたのはいいけど、PHSが圏外なのですぐにアップできないのですが……)

 実は、名古屋に着くまでほとんど強行軍で、まともに街の観光をしてなかったんです。これじゃいけないな、と思い、名古屋で車を停めるとあらかじめ積み込んでいました自転車に乗って、ちょっと街を走ってみることにしました。

 とりあえず名古屋城に・・・と思って真っ先に向かったんですが、閉館時間になっていたため正門で文字通り門前払いになってしまいました。・・・べっ、べつに悔しくはないですがね・・・。それから気を取り直してミソカツを食べたら、これってなかなかいけるものですね。初めてだったけどうまかったです。ショートパスタの付け合わせに本場カツレット風の揚げ方・・・、洋風にアレンジされてるのもよかったです。なんだか、病みつきになってしまうかもしれません。

 でも、よくよく考えてみると、せっかくの旅行なのにほとんどハンドルを握りっぱなしでマトモに観光もしてないんですよね。・・・こんなんでいいのかなぁって気もするのですが、でも・・・でもね、街と街の間の景色の移り変わりをみるだけでも、なかなか楽しいものですよ。今日は濃尾平野の、広大な平地を目の当たりにしました。伊勢湾、それから三河湾をぐるっと回っても来ました。地図をただ見てるだけではイメージしにくい日本の姿を実際に見るのって、これはこれで価値のあることだと思うんですけどね……。

 台風も過ぎたようですし、明日はいよいよ紀伊半島をまわります。和歌山は初めてなんです。どんな景色を見せてくれるのか、いまから楽しみです・・・おっと、その前に今夜寝る場所を探さないと。

 では、今日はこのへんで失礼します。おやすみなさい!

9月14日

 お元気ですか?

 今朝、千葉を出発しました。なるべく海岸沿いに、なるべく有料道路を使わないで下関まで行くつもりです。

 今日は、千葉から東京、横浜、横須賀、湘南を経て小田原、真鶴から伊豆半島にいたり、熱海、伊東、下田とひたすら走ってきました(よかったら、地図でルートを確認してみてください)。いま、土肥の町外れの無料駐車場に車を停めて、この手紙を書いています。

 まだ夏らしさを残した湘南には、サーフィンやウィンドサーフィンを楽しむ人達がたくさんいました。それに・・・至る所で目にする地名表示! 辻堂・稲村ヶ崎・江ノ島などなど・・・本当にサザンの世界ですね(CDを忘れてしまったのが悔やまれます)。 それに、青い空と海を傍らにドライブするのは、とても気持ちがいいものです。湘南ばかりでなく、伊豆のきりたった崖沿いの道を縫うように走ったり、遠く駿河湾ごしの、焼津や清水といった港町の灯りを望むのも気分のいいものです。なにより、日本という島のカタチを意識しながら走ることが、とても素敵だと思っています。

 さて、この手紙を書き終えたら少し休んで、それから今日中に沼津まで走る予定です。おととし、去年につづいて3年目。このドライブが無事終われば本州一周という念願が叶うことになりますが・・・あっ、もちろん安全運転で走りますから、どうか心配しないでください。無事に帰りますよ。かならず。

 それでは、今日はこのへんで失礼します。

 お元気で。